フィフィが芸人の中絶報道で起きた「大笑い」を痛烈批判!日本人の性意識の低さにも苦言
タレントのフィフィが、妊娠中絶疑惑を認めたオリエンタルラジオ・藤森慎吾が会見で謝罪した際の様子、マスコミの報道姿勢について苦言を呈している。
フィフィが指摘しているのは、今月10日に渋谷のヨシモト∞ホールで開催されたイベントに参加した際の一幕。メディアで報道されていたモデル女性との妊娠・中絶について、藤森に女性レポーターから「女性を妊娠させたということなんですが」という声が飛んだ瞬間、報道陣から爆笑が起きた様子をテレビのワイドショーが伝えた。
この様子について、「妊娠中絶疑惑を認めた渦中の男性芸人への囲み取材でその話題に触れた途端、報道陣から笑いが…本人もニヤニヤしてる。ワイプでも出演者がニヤニヤ。何ごと…?」とツイート。ワイドショーでは、スタジオでVTRを見ていたコメンテーターたちまでもがワイプ(テレビ放映時に、出演者の反応を画面の片隅に映し出す小さい枠)の中で笑っていたことに疑問を投げかけた。
「男女の身勝手な行為により人工妊娠中絶に至った場合、それは両者の責任であり、誠実に対応しようが否か胎児の尊い命が奪われた事実に変わりは無く、会見でこの話題に触れた際、笑いが起こった事は信じ難い。同時に視聴者との道徳観の隔たりや社会への影響に無責任なマスコミの姿勢も浮き彫りになった(原文ママ)」と痛烈に批判。
また「性交渉の乱れによるHIV感染や中絶も増加の一途です。まさに性教育後進国」と日本人の性意識の低さに対しても触れていたフィフィは「自分を着飾る前に、自分のカラダに関心を持ちませんか?」と女性としての責任についても言及している。
厚生労働省が昨年発表した平成22年度の人工妊娠中絶件数は21万2,694件(震災のため福島県の一部データを含めず)で、実際には年々減少している。それでも、「20歳未満」については、「19歳」が 7,291 件と最も多く、次いで「18歳」が 5,190 件となっており、決して少ないとはいえない数字だ。子どもたちにきちんとした性の知識を持たせるためには、大人の男女が、いま一度性意識の問題に対して真剣に向き合うことが必要なのではないだろうか。(編集部・森田真帆)