ドS演出にジェイ・チョウも参った!ハリウッドも顔負けのアクション大作公開!
ハリウッドも腰を抜かすハードアクション超大作『ブラッド・ウェポン』で、ウイルス・テロを追う国際警察捜査官・ジョンを演じたジェイ・チョウ。『グリーン・ホーネット』でハリウッド進出した、中華圏を代表するスーパースターが「これまでになくハードな撮影体験」を語った。
「これまでソフトなイメージの役が多かったけど、今回は一言でいえばワイルド。短髪やヒゲなど、大人の男をイメージして役づくりしたし、しっかり体力づくりしないとハードな撮影に耐えられないと覚悟していた。でも撮影は想像以上で、寝る暇もなく、緊張感は解けず軍隊にいるような毎日。ヨルダンロケでは、戦場に放り込まれたような気持ちでホームシックになったほど。キャメロン・ディアスのような美女との交流もなかったしね」と冗談交じりに振り返るジェイ。
彼が追うテロ実行犯を演じるのは、香港映画界を代表する演技派ニコラス・ツェー。二人が生き別れの兄弟という設定が物語を一層盛り上げる。実生活では一人っ子のジェイは「ずっと兄が欲しかったし、映画の中で兄弟がいるのも初めて。彼は演技も歌もうまくイケメンで、ロケ現場では周りのスタッフやキャストに気配りする本当に兄貴のような存在。僕が一歳年上なんですけどね」と笑いながら先輩・ニコラスをリスペクト。
さらに、彼は今回『ビースト・ストーカー/証人』『密告・者』など、キャストを窮地に追い込むドS演出で知られるダンテ・ラム監督の洗礼を受けた。「監督は本当に逃げ場のない役づくりを要求するんです。僕がアクション・シーンで、『こうすればカッコよく見える』と提案しても、ことごとく却下。そして『カッコつけるな!』と怒るんです。だから、本作の僕はこれまでになくカッコ悪くスクリーンに映っていると思いますよ」。
「家族愛というメッセージが強く込められている。この映画は単なるアクション映画ではない」と語るジェイは現在、6年ぶりとなる監督・主演作を製作中。そのプロモーションの際には「絶対来日する!」と日本のファンに強く約束してくれた。(取材・文:くれい響)
映画『ブラッド・ウェポン』は12月22日より角川シネマ新宿ほかにて公開