美少女クロエ・モレッツが全身血まみれ!『キャリー』撮影の感想は…?
2013年の注目作の一つで、スティーヴン・キング原作の2度目の映画化となる『キャリー』は、主演クロエ・グレース・モレッツが血まみれになったビジュアルがすでに話題を呼んでいる。この血まみれシーンがどのように撮影されたのか。現場の様子をクロエのインタビューと共に伝える。
カナダ、トロント郊外のスタジオ。高校のプロム(学年最後のパーティー)で、プロムのクイーンに祭り上げられたキャリーが、舞台の天井に仕掛けられた豚の血を浴びるという、作品の中でも最も重要なシーンの撮影が行なわれていた。
血まみれシーンを前にインタビューに答えたクロエは、前日に行なったテストについて「何リットルの血を浴びるとかは、知らせないでもらったの。だって心の準備ができていない方が素直に演技できるでしょう? わたしの演技コーチである兄からアドバイスを受けて、浴びた瞬間は、まず何が起きたのが把握できず、しばらく冷静な時間が続いた後、『オー・マイ・ゴッド! 血を浴びたわ』と気付く演技をしたわ」と若手演技派らしいテクニックを語った。
浴びる血の量は5ガロン(約19リットル)。その量についてクロエは「まず感じたのは『何これ、重いわ!』ってこと。頭でこの量を受け止めるのは、生やさしい経験じゃないのよ」と笑いながら説明する。そしてインタビューの後、いよいよ本番。プロム用の体育館のセットに立つクロエは、すでに血みどろのドレスを着ている(血のりはそのまま布を流れ落ちるため)。横に立つ相手役の俳優は、足元が映らないので長靴姿というのが笑える。準備が整うと、監督の「スタート」の合図で、クロエの頭に大量の真っ赤な液体が降り注いだ! 一瞬、クロエの全身は赤い水あめでコーティングされたような状態になり、血みどろになった髪と顔が現れる……。
見学していたマスコミはもちろん、エキストラたちも思わず「マジかよ!?」と息をのむほど、それは衝撃的で生々しい光景だった。そのままクロエは演技を続け、撮影は一発オーケー。CGではなく、血のりにこだわったリアルな演出は、キャリーがテレキネシスパワー(念動力)を使うシーンでも徹底されており、完成作がどんなショックを与えるのか、期待を高めずにはいられない。(取材・文:斉藤博昭)
映画『キャリー』は2013年4月全国公開予定