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コッポラ監督の息子ロマン・コッポラの新作の魅力をジェイソン・シュワルツマンが明かす!

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ロマン・コッポラ監督(左)とジェイソン・シュワルツマン
ロマン・コッポラ監督(左)とジェイソン・シュワルツマン

 フランシス・フォード・コッポラ監督の息子ロマン・コッポラが、新作『ア・グリンプス・インサイド・ザ・マインド・オブ・チャールズ・スワン・III(原題) / A Glimpse Inside the Mind of Charles Swan III』について、ジェイソン・シュワルツマンと共に語った。

 同作は、1970年代に女性にモテて、人もうらやむ生活を送っていたグラフィックデザイナーのチャールズ(チャーリー・シーン)は、 ある日彼女イヴァナ(キャサリン・ウィニック)にフラれたことをきっかけに落ち目になるが、彼の友人カービー(ジェイソン・シュワルツマン)とマネージャーのソウル(ビル・マーレイ)の助けを得て、人生を立て直そうとするコメディー作品。ロマン・コッポラは、これが2作目の監督作となる。

 同作は70年代の設定だが、映画内では独特なデザインが施されている。「確かに70年代の設定だが、僕自身は設定自体はあまり重要じゃないと思っていて、あくまでスピリチュアルな要素だけを70年代の設定に当てはめている。それは、僕自身が70年代の映画に影響を受けているからかもしれない。実は主人公のチャールズは、あの有名なマクセルのカセットテープのCMで、スピーカーの音によってソファに座っている男の髪がなびいている、あの有名なCMがあっただろ? もし、あのクールな男が実際に居たらという設定でキャラクターを作り上げたんだ」とロマン監督は語った。

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 スタンドアップコメディアン、カービー役のジェイソンは「70年代は、コメディアンもある意味ロックスターのようなものだったから、英雄的な存在で、スタンドアップ・コメディーのレコードを出したり、コメディーのツアーを行ったり、映画にも1、2作出演している設定なんだ。そこで、まずロマン監督から口ひげを生やすよう言われた(レニー・ブルースの影響によるものらしい)。それと、このカービーは、スコセッシ監督のドキュメンタリー作品『アメリカン・ボーイ:ア・プロファイル・オブ・スティーヴン・プリンス』に出演するスティーヴ・プリンスというニール・ダイヤモンドのツアーマネージャーで、麻薬の常習者だった人物をモデルにしているんだ」と明かした。

 主役のチャーリー・シーンについてロマン監督は「主人公チャールズは、チャーミングなハンサムで、女たらしだ。チャーリー・シーンもその要素は持っているが、キャラクターとチャーリーは違う。僕は父の作品『地獄の黙示録』で、同じくセットに居た12歳のチャーリーと知り合い、それからの付き合いがあるが、その関係がその後何十年も続くとは思っていなかった。もちろん、脚本を執筆したときも、チャーリーを念頭に入れて執筆はしていない。僕がこの役を彼に依頼したときは、ちょうどいろいろな彼のゴシップがあって、彼のキャストに反対する人も居たが、僕は彼らを説得してチャーリーに演じてもらった」と語った。

 映画は、チャーリー、ジェイソン、ビルの3人の息の合った演技が、時には痛快で、時にはハートフルに心に響いてくる魅力的な作品に仕上がっている。(取材・文・細木信宏/Nobuhiro Hosoki)

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