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ほぼ順当な結果?第70回ゴールデン・グローブ賞授賞式の結果を考察

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映画の部ドラマ部門で監督賞を受賞したベン・アフレック
映画の部ドラマ部門で監督賞を受賞したベン・アフレック - Steve Granitz / WireImage / Getty Images

 13日(現地時間)に行われた、第70回ゴールデン・グローブ賞授賞式だが、大方の予想通りの受賞から、ちょっとしたサプライズ受賞もあった結果を受け、いくつかの部門を振り返ってみたい。

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 「今年は混戦」とささやかれていた通り、映画の部では各作品に受賞がばらける結果となった。最大の関心を集めた作品賞(ドラマ部門)に輝いたのは、『アルゴ』。強力なライバルだった『リンカーン』や『ゼロ・ダーク・サーティ』などを抑えた上、ベン・アフレックに監督賞までもたらした。ベンはアカデミー賞監督賞のノミネートから外れており、ゴールデン・グローブの会員はかなり皮肉な結果を選択したともいえる。ただし、過去3年、ゴールデン・グローブ賞とアカデミー賞は、監督賞で異なるチョイスをしている。

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 最多7部門ノミネートの『リンカーン』は、ダニエル・デイ=ルイスのドラマ部門男優賞受賞のみにとどまり、これらの結果がアカデミー賞にどんな影響を与えるのかは興味深い。そのダニエルの他、演技賞は比較的順当な結果。ミュージカル・コメディー部門男優賞のヒュー・ジャックマン、助演女優賞のアン・ハサウェイという、『レ・ミゼラブル』の演技賞2冠が目立っていたくらいだ。ほぼ横一線といわれた脚本賞は、1994年の『パルプ・フィクション』以来のクエンティン・タランティーノが受賞。混戦の今回を象徴する、ちょっとしたサプライズになった。

 また、テレビの部では今年も波乱は起こらなかった。ドラマ部門では、「HOMELAND」が作品賞とクレア・デインズの女優賞(共に2年連続)に加え、ダミアン・ルイスの男優賞と主要3部門を独占。ミュージカル・コメディー部門では人気の高かった「ガールズ(原題) / Girls」の作品賞と女優賞、さらにミニシリーズ・テレビムービー部門でジュリアン・ムーアの女優賞など3冠の「ゲーム・チェンジ 大統領選を駆け抜けた女」と、ほぼ事前の予想通り。例年と同じく、ゴールデン・グローブの会員がテレビの部では、あまり「冒険」せず、本命不在の場合、大御所に賞を与えるという傾向は今回も変わらなかった。(文:斉藤博昭)

「第70回ゴールデン・グローブ賞授賞式」は1月20日(日)よる8:00~10:30にAXNで放送

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