メダリスト太田選手、ディズニー番組出演に複雑な心境「オリンピック後がこれなのかって…」
ディズニー・チャンネル「フィニアスとファーブのトークしまショー」PRイベントが31日、東京・港区のディズニースタジオで開催され、ロンドンオリンピック銀メダリストの太田雄貴選手が出席した。日本人アスリートが同番組に出演するのは、太田が初になる。
昨夏のロンドンオリンピックではフェンシング男子フルーレ団体戦にて銀メダルを獲得し、日本人アスリートとして初出演となった太田選手は、「すごくうれしい。作りこんだ作品として多くの人に見てもらえるし、ディズニーだからやってみようと思った。初めてのことばかりだったんですが、笑顔で終われるように考えていました。撮影時間も長くて結構疲れていたんですが、笑顔で終われたと思います」と感想を口にした。
番組で太田選手は冒頭から、フェンシングのマスクを被って登場。これには太田選手も「何よりもつらかった」と苦笑い。また、登場キャラクターのペリーとフェンシングを合わせたオリジナル競技“ペリシング”に挑戦する場面では奇抜な衣装を着ることになり「ちょっと自問自答がありました。オリンピック後のフェンシングがこれなのかって。でもスタッフの『似合っている』のお世辞に乗せられて……」と複雑な心境を明かした。
バレンタインが近いことから、キッズMCからフェンシングの剣を模したチョコレートがプレゼントされると、「中学高校と男子校で、バレンタインとは無縁だった。けどここまでバレンタインを大きくしたのは、所属している森永製菓。逆チョコとかもうち(森永製菓)が仕掛けたんですよ」と所属企業をちゃっかりアピールする場面もあった。
リオデジャネイロオリンピックを含めた今後については「チャンスがあればトライしたい。僕が出られるかはわからないが、日本チームとしてメダルが取れるように組織を強くしていきたい」と後進の育成にも意欲。「20年後の種をしっかりまいていきたい。行けるところに行って、僕が伝えていこうと思う」と子どもたちを前に決意を新たにしている様子だった。(取材・文:県田勢)
太田雄貴選手が出演する「フィニアスとファーブのトークしまショー」はディズニーチャンネルにて2月8日放送