イケメンゾンビと人間の女子のラブストーリー映画が全米ナンバーワン! -2月4日版
全米ボックスオフィス考
毎年恒例、アメフトの王者を決定する国民的祭典スーパーボウルが行われたこの週末、全米映画の王者は、1,983万ドル(約15億8,640万円)をたたき出したラブコメ・ゾンビ映画『ウォーム・ボディーズ(原題) / Warm Bodies』だった。 観客調査の結果、観に来ていた65パーセントが25歳以下、全体の60パーセントを女性客が占めており、大人の男性客がガタ減りするスーパーボウルの週末を生かした封切り戦略が功を奏したと考えられる。(1ドル80円計算)
逆に、デビューと同時に沈没してしまったのがシルヴェスター・スタローン久々主演のアクション映画『バレット』。2,404館での封切りだったにも関わらず、初登場第6位で惨敗という残念な結果となっている。
第2位は、52.1パーセントの興収減で先週の首位からワンランク落ちの映画『ヘンゼル&グレーテル:ウィッチ・ハンターズ(原題) / Hensel & Gretel:Witch Hunters』で942万ドル(約7億5,360万円)。第3位は、映画『世界にひとつのプレイブック』で774万ドル(約6億1,920万円)。上映館が増えたこともあり、先週からワンランク・アップだ。このままでいけば、アカデミー賞当日までには大台の1億ドル(約80億円)を超えると推定されている。
第4位と第5位は、両方ともジェシカ・チャステイン主演作品。第4位が、映画『ママ(原題) / Mama』の659万ドル(約5億2,720万円)。そして第5位は、ジェシカがアカデミー賞主演女優賞候補となった映画『ゼロ・ダーク・サーティ』で、興収は518万ドル(約4億1,440万円)となっている。
今週末の大型リリース作品は、3,000館以上で封切り予定のコメディー映画『アイデンティティー・シーフ(原題) / Identity Thief』、そして2,500館前後で封切り予定のスティーヴン・ソダーバーグ監督の犯罪ドラマ映画『サイド・エフェクツ(原題) / Side Effects』だ。後者は渋めの映画だが、アメリカで大人気のチャニング・テイタム、ジュード・ロウ、そして映画『ドラゴン・タトゥーの女』で注目されたルーニー・マーラが出演しており、上位を狙えるパワーを備えている。(文・ロス取材: 明美・トスト / Akemi Tosto)