橋本愛、2位の壇蜜に大差をつけて新人女優賞に!キネマ旬報ベスト・テン
女優の橋本愛が10日、映画雑誌キネマ旬報主催第86回 2012年度キネマ旬報ベスト・テンで新人女優賞に選ばれ、都内で行われた表彰式に出席。黄色いドレスで出席した橋本はトロフィーを受け取ると「まだ(女優として)産まれて1年もたっていない赤ん坊です」と謙虚に喜びを口にした。
キネマ旬報ベスト・テンは1928年より開催した日本の最も権威ある賞で、アメリカのアカデミー賞よりも長い歴史を持つ。橋本は2010年に『告白』で鮮烈に注目を集め、2012年には16歳にして『貞子3D』『ツナグ』など7本の作品に出演。本年度の日本アカデミー賞新人俳優賞も受賞するなど注目の新人女優で、「キネマ旬報」本誌の採点票では2位で7票の壇蜜を大きく上回る23票を集めてダントツの1位に輝いた。
檀上でトロフィーを受け取った橋本は、これまでの出演作を「血のりが似合う顔なのでホラー作品に出させてもらったり妖怪の役も2度経験したり、そんな中やっと(『桐島、部活やめるってよ』が)青春群像劇だと思ったら、首の皮膚をゾンビに持っていかれたり」と冗談めかしつつ、「結局わたしはこういう運命なんだなと思って活躍するふりをしていました」とデビュー以来順風満帆に見えていた女優業の裏側で感じていた葛藤も吐露。
それでも、女優に目覚める作品になったと公言している『桐島、部活やめるってよ』などに出演した2012年を振り返り、「やっと去年や今年の1月くらいに子宮から出てきたという思いで、(女優として)まだ産まれて1年もたっていない赤ん坊だなと思います」と改めて女優として自覚が芽生えたことを明かした。
さらに、周りのスタッフやファンへの感謝の言葉を口にし「生きていて良かったと思える瞬間にこうして巡り会っています。これからも頑張ることを許してほしいと思いながら頑張りたいです」と今後の女優業に意欲をみせた。最後に司会者から「家族の中で誰に一番感謝したいですか?」と問われると、「大切なものや大好きなものに順位はつけないので、愛している方々全員に伝えたいです」と満面の笑みで答えていた。(取材・文:中村好伸)