「特捜最前線」本郷功次郎さん心不全のため死去 享年74歳
ドラマ「特捜最前線」などで知られる俳優の本郷功次郎さんが14日、心不全のため横浜市内の病院で亡くなった。74歳だった。
本郷さんは、1958年に大映に入社し若手スターとして活躍。市川雷蔵の『大菩薩峠』シリーズなど幅広い作品に出演し、1961年には日本初の70ミリ映画である『釈迦』の主演に抜てき。また『大怪獣決闘 ガメラ対バルゴン』『大怪獣空中戦 ガメラ対ギャオス』といった特撮映画にも主演した。
その後は主にテレビドラマで活躍。特に「特捜最前線」の橘警部役で人気を博し、NHK「武田信玄」などにも出演した。通夜は今月17日、葬儀は18日に、いずれも自宅にて親族のみの密葬として執り行われ、後日「本郷功次郎を偲ぶ会」が開かれる予定となっている。
死去にあたって、本郷さんの息子で同じく俳優の本郷壮二郎は、所属事務所のよしもとクリエイティブ・エージェンシーを通じて「親父は昔から凄く厳しくて、自分に対しても教育の上では一切手抜きをしなかった。私にも絶えず正面からぶつかってきました。自分から見た親父は、役者ではなく、父でした。しかし、自分が役者を目指したときから先輩として、誰よりも光るものを与えてくれました。自分が迷っている時には『自分の感覚を信じろ』と。それが俳優・本郷功次郎の信念だったのでしょう。親父、ありがとう」とコメントを寄せている。(編集部・入倉功一)