マリオン・コティヤール、フランスの古典小説の映画化で小間使いの役へ
映画『君と歩く世界』のマリオン・コティヤールが、フランスの作家オクターヴ・ミルボーの小説「小間使の日記」(英語の原題は「ダイアリー・オブ・ア・チェンバーメイド(原題) / Diary of a Chambermaid」)の映画への出演交渉が進んでいるとVarietyが報じた。
本小説は、フランスの片田舎の貴族の家に、小間使いとして奉公に来た娘セレスティーユの目を通し、上流社会の貴族たちの退廃的な生活ぶりや、世間には知られない裏事情などが描かれた作品。出版された1900年当時、小間使いの視点で語られたことや、小間使いの仕事があたかも奴隷のようであるという非難の色調を帯びていたことから、反政府的な小説と見なされた。
ジャン・ルノワール監督による1946年の『ジャン・ルノワールの小間使の日記』(日本未公開)と、ルイス・ブニュエル監督、ジャンヌ・モロー主演の1963年の『小間使の日記』と、これまでに2度映画化されている。
今回映画化のメガホンを取るのは、映画『トスカ』や『マリー・アントワネットに別れをつげて』のフランス人監督、ブノワ・ジャコー。コティヤールが演じることになるのは、主演のセレスティーユ役だ。プロデューサーによれば、コティヤールは脚本が出来上がるのを楽しみにしており、また、フランス人監督と仕事をすることにも興味を示しているという。
2014年3月に撮影開始予定。(鯨岡孝子)