北村龍平監督、ハリウッド進出第2弾引っ提げ登場!悪のヒーロー描く衝撃ホラー!
ハリウッドを拠点に活動を続ける北村龍平監督(『ゴジラ FINAL WARS』『あずみ』)のアメリカ進出第2弾『NO ONE LIVES ノー・ワン・リヴズ』。この衝撃ホラーを引っ提げ凱旋(がいせん)帰国を果たした北村監督が本作を語った。
映画『NO ONE LIVES ノー・ワン・リヴズ』場面写真
凶悪なギャング団と謎に包まれた最強シリアル・キラーの死闘をスリリングに描いたこの快作を、ハリウッドでの監督2作目に選んだ理由について北村監督は「脚本が純粋に面白かったからだね。今まで、実はこういうタイプの映画は撮ったことがなかったし」と告白。「1980年代のスラッシャー映画的でありながら、話のツイストも効いている。ジェイソン・ボーンとレクター博士を足したような、自分流の悪のヒーローを描くことができたよ」と本作への自信を語った。
昨今のホラー界のトレンドであるファウンド・フッテージや幽霊屋敷映画とは一線を画す、バイオレントでパワフルなホラーに仕上がった『NO ONE LIVES』。この映画の特徴について、監督はこう話す。「撮影監督がダニエル・パール(『悪魔のいけにえ』)なんだけど、今作は大好きな1980年代黄金期のホラーを意識して、16ミリで、シネスコで撮ったんだ。CGには頼りたくなかったから、アナログ感や手作り感をとことん追求してみた」。あえて現代の風潮に逆らった結果、懐かしくも新鮮なホラーが誕生したのだ。
前作『ミッドナイト・ミート・トレイン』では今年オスカーにノミネートされたブラッドリー・クーパーが、今作では今後『ホビット スマウグの荒らし場』や『ワイルド・スピード EURO MISSION』で大役を演じるルーク・エヴァンスが主演を務めた。2作続けてブレイク直前の役者を起用できたのは、偶然ではない。「そこは自信があるところで、直感で才能を見つけ出す“センサー”を持っているんだろうね。(『あずみ』の)上戸彩ちゃんといい、この二人といい。でもブレイクする人には、そうなるだけの理由が必ずある。才能があって努力をして、結果を出している人は、必ず生き残っていくと思うんだ」。今後も確かな目で新たな才能を発掘しながら、さらなる衝撃作を生み出してくれることを期待したい。(取材・文:小林真里)
映画『NO ONE LIVES ノー・ワン・リヴズ』は4月27日よりヒューマントラストシネマ渋谷ほかで公開