“ラブコメの帝王”ヒュー・グラント、初の悪役に挑戦!鬼の形相を公開!
『ノッティングヒルの恋人』『ラブ・アクチュアリー』などのロマンチック・コメディーで知られる俳優のヒュー・グラントがキャリア初の悪役に挑戦した映画『クラウド アトラス』の場面写真が公開され、モヒカン頭にタトゥーという衝撃のビジュアルが明らかになった。特殊メイクだけで2時間かかったというその姿は一見ヒューとは似ても似つかず、そのなりきりぶりはため息が出るほどだ。
19世紀から24世紀までを舞台にした六つのエピソードが自由自在に展開される本作。トム・ハンクス演じる主人公は六つの人生を送るうち、悪人から徐々に世界を救う存在となるまで魂が成長していくが、その一方で始めから終わりまで悪人を貫いたのがヒュー演じるキャラクターだ。「ある意味では(人生を経るごとに)悪くなっていっている」とヒュー自身も苦笑するほどの極悪ぶりは、これまでのイメージを大きく覆すものだ。
今回公開されたのは、その中でも最も邪悪なキャラクターである人食い族コナのビジュアル。2321年のハワイ近郊で略奪を繰り返す残忍なキャラクターについて「略奪や喉を切り裂く残虐行為のやり放題だった人食い族を演じられるだけだったとしても、この映画への出演を引き受けたと思うよ」と振り返っているように、ヒューは大満足。ここまで凝りに凝った特殊メイクも初体験だったというが、逆にそのことが新鮮に感じられたようだ。
これまでは「愛すべくダメ男」というイメージが強く、出演作では主演級のキャラクターを演じることが多かったヒュー。あえて脇役に徹した本作の演技は高い評価を受けており、監督たちも絶賛。ヒュー自身も「こういうチャンスは今までになかった」と新境地を開いたことに手応えを感じている様子だ。(編集部・福田麗)
映画『クラウド アトラス』は3月15日より全国公開