クエンティン・タランティーノから愛情たっぷりのメッセージ!ゆうばり映画祭が開幕!
21日、北海道夕張市で開幕となった「ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2013」に、大のゆうばり好きで知られるクエンティン・タランティーノ監督がビデオメッセージを寄せ、同映画祭への愛情を明かした。
「ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2013」オープニングセレモニー写真ギャラリー
今年のオープニング作品は、第85回アカデミー賞で5部門にノミネートされているタランティーノ監督の最新作『ジャンゴ 繋がれざる者』。「夕張の雪は世界一美しい。神が雪を降らせている場所だ」と語ったこともある監督は、ゆうばりへの思い入れが非常に強く、1993年に同映画祭で上映された『レザボアドッグス』のゲストとして来日した際には、代表作『パルプ・フィクション』の脚本を執筆。また後にメガホンを取った『キル・ビル』では、栗山千明が演じた制服姿の用心棒に「ゴーゴー夕張」と名付けたこともあった。
映画上映前には、同作を配給するソニー・ピクチャーズ エンタテインメント映画部門日本代表の佐野哲章氏が登壇。映画祭開催目前の今月17日まで日本に滞在していたタランティーノ監督が、ゆうばり映画祭への参加を熱望していたものの、アカデミー賞の準備のために、まさに後ろ髪ひかれる思いで泣く泣く帰国したことを報告した。
その代わりこの日は、映画祭メイン会場のアディーレ会館ゆうばりでタランティーノ監督からのビデオメッセージを上映。ビデオでは、映画祭のはっぴを着たタランティーノ監督が「ゆうばり映画祭の皆様、こんにちは、クエンティン・タランティーノです。『ジャンゴ』がオープニングで上映されることを大変うれしく思います。わたし自身も大変すばらしい時間をゆうばりで過ごしました。雪が降っていると思うので、防寒を万全に。おいしいメロンを食べながら『ジャンゴ』をお楽しみください!」と会場に呼び掛け、会場からは大きな拍手が沸き起こった。
今年で23回目を迎えた同映画祭の開催テーマは「一歩その先へ」。期間中には、国内外の長編短編合わせて映画祭最大規模となる145作品が上映予定。業界のデジタル化に対応し、全作品を完全デジタル上映で執り行うなど、新たなチャレンジも行われる予定だ。(取材・文:壬生智裕)
「ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2013」は2月25日まで北海道夕張市内各所で開催中