セレブが歩くレッドカーペットの仕組みとは?アカデミー賞前日講座!
第85回アカデミー賞
日本時間25日に行われる第85回アカデミー賞授賞式を前に、セレブが歩くレッドカーペットの裏側を紹介したい。
本番では、3,000人以上のゲストが歩くレッドカーペット。セレブを中心としたこの大行進をつつがなく、授賞式開始時間に間に合うよう収めるには、セレブのPR係スタッフの業が非常に重要となってくる。セレブがレッドカーペットに降り立ってから、まず一つ目の“関門”は、スチールカメラマンたちが待ち受けるスタンド。セレブの登場する場所から一番近いところに特等席を与えられた情報番組Entertainment Tonightのカメラマンをはじめ、総勢283媒体がカメラを構えて待ち受けている。
その次に待ち構えているのが、ラジオ局や雑誌関係の記者たち。ここは、通路が狭いと悪名の高いエリアになっており、以前には大御所俳優が押されて通路脇の生け垣に突き飛ばされる羽目になったこともあるので、セレブのエスコート役は細心の注意が必要である。
懸賞に当たったラッキーなファン700人が座る観客席を越えると、次のストップは生中継ステージ。アカデミー賞中継権を持つABCがまず優先でセレブにインタビューをし、後は前もってスターのマネージメントに連絡し許可を得たところのみがセレブに短い話を聞くことができる。最後に熾烈な争いを勝ち抜いて選ばれた36人のオンライン代表とその他の雑誌やブロガーたちの見学席が設けられおり、一言二言コメントをもらえるチャンスがある。
レッドカーペットを最初から最後までセレブとして歩くと、45分から1時間半もかかるという。場内放送では、「あと45分で授賞式です」というアナウンスが時間に合わせて流れるようになっており、セレブが授賞式に遅れぬよう配慮されている。
アカデミー賞授賞式の一番最初に発表されるのは助演男優賞。授賞式へのカウントダウンは始まっている。(文・ロス取材:明美・トスト / Akemi Tosto)