アカデミー賞、視聴者が100万人増加!若年層にアピール
第85回アカデミー賞
現地時間24日に行われた第85回アカデミー賞授賞式の視聴率が発表され、全米で推定4,030万人が視聴していたことが明らかになった。これは昨年比で約100万人増の数字であり、全体視聴率は1.3ポイント上昇している。
視聴率調査会社ニールセンによると、今年は3年ぶりに4,000万人の大台を突破。18歳~49歳を対象にした視聴率は13パーセントとなり、昨年比で11パーセント増。18歳~34歳の若年層に限れば、20パーセント増という驚異的な伸びを見せている。
今年の授賞式司会を務めたのは、セス・マクファーレン。日本では映画『テッド』の監督・脚本として知られるセスだが、本国アメリカでは「ファミリー・ガイ」のクリエイターとして人気を博しており、彼の起用が今回の結果に結び付いたことは間違いない。放送局のABCも購買力の高い若年層へのアピールを最も重要視しているため、今回のアカデミー賞授賞式は大成功を収めたといえそうだ。
その一方で、女優陣のヌードシーンをやゆするなど、辛らつなジョークを連発していたセスの司会進行には賛否両論が巻き起こっている。そのこともあってか、来年の授賞式司会について問われたセスはツイッターで「まさか。楽しかったけど、もうやらないよ」との回答を寄せている。
アカデミー賞の視聴率と司会者の関係はたびたび取りざたされており、近年では2011年の司会に抜てきされたアン・ハサウェイとジェームズ・フランコが「史上最低だった」と酷評されたことは記憶に新しい。同年の視聴率は前年比9パーセント減となっていた。(編集部・福田麗)
「第85回アカデミー賞授賞式ダイジェスト」は3月3日(日)午後4時20分よりWOWOWプライムにて放送