リュック・べッソンのクリエイター魂に火を付けた! “さらわれミューズ” マギー・グレイス
映画『96時間』のマギー・グレイスが、リュック・ベッソンがプロデュースした最新作『ロックアウト』(2012年)でも「さらわれた娘」を熱演し、早くも彼女を“さらわれミューズ”と呼ぶ声が起きている。
1983年生まれのマギーは、テレビドラマ「LOST」シリーズのシャノン・ラザフォード役で注目を集め、その後もテレビ、映画の両方で活躍する人気女優。2008年の『96時間』では、リーアム・ニーソン演じる元CIA工作員ブライアンの娘キムを熱演。パリ旅行で滞在中のアパートに乱入してきた犯罪組織から身を隠すために、ベッドの下に隠れていたキムが、犯罪組織の男に足をつかまれる。そのままベッドの下から引きずり出されたキムの緊迫した表情と叫び声は“さらわれミューズ”の面目躍如といったところで、観客たちに強い印象を残した。
そんなマギーのさらわれっぷりの見事さが、ベッソンのクリエイター魂に火を付けたのだろうか。大統領の娘エミリー役として出演した最新作『ロックアウト』でも、マギーは囚人たちに命を狙われる羽目になってしまう。500人の凶悪犯たちを収容し、脱獄成功率0パーセントを誇る宇宙刑務所MS-1にやって来たエミリー。しかし、わずかな隙を突いてMS-1を占拠した凶悪犯たちの手によって、彼女はやはり拉致されてしまうのだった。
とはいえ、父親に救出されるを待っていた『96時間』と違い、本作のマギーは、彼女の救出にやってきたCIAエージェントのスノーと共に凶悪犯たちと対決。ガン・アクションも披露するなど、戦うヒロインに変身している。さらに髪をアップにしたり、セクシーなタンクトップ姿を披露するなど、大人の魅力も見せている。
ナタリー・ポートマンやミラ・ジョヴォヴィッチなど、これまで多くの女優たちがベッソンの映画から羽ばたいていった。そんなベッソンの新たな“さらわれミューズ”マギー・グレイスの今後の活躍にも期待したい。(壬生智裕)
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