ボリウッド唯一の女性監督、大ヒット作をひっさげ日本降臨!
16日、インド映画の超話題作『恋する輪廻 オーム・シャンティ・オーム』公開に合わせて、ファラー・カーン監督が来日し、渋谷シネマライズで行なわれた初日舞台あいさつにワドワ在日インド大使とともに登壇。ダンスを交えながら映画を猛アピールした。
映画大国インドのメジャーで唯一の女性監督といわれるファラー監督は、男性顔負けのエネルギッシュな口調で「日本は素晴らしい国、住みたいくらい!(主演の)シャー・ルク・カーンをぜひ連れて来たいわ!」とあいさつし、この日集まったファンから大歓声が上がった。さらに「次回作が完成したら、またこの場所に戻ってくる」と宣言すると、会場内は興奮のるつぼと化した。
年間に1,000本以上製作されるインド映画の中で、本作は2007年の興行成績トップの座を手にした大ヒット作。これについてファラー監督は「この映画の魅力は、魂が何度も生まれ変わり『輪廻(りんね)』していくところ。そこに歌やダンスが盛り込まれて、観客の皆さんに希望を与え、長く愛される作品に仕上がっている」と力強く語り、作品への自信をのぞかせた。
ちなみに、三つ子の母親でもあるファラー監督は、本作の撮影時に妊娠が発覚したとのこと。撮影終了後はお腹が大きくて、世界のプレミア上映に参加できなかったと嘆き、「だから、プロモーションで訪れた国は日本が初めてなの!」と明かすと、またしても会場は大歓声。気分をよくしたのか「ちょっと、みんなで踊ってみない? わたしが教えるわよ!」とファンに呼びかけ、本場のマサラダンスを披露する一幕もあった。
本作は、華やかな映画界を舞台に、生まれ変わりの神秘と復讐(ふくしゅう)劇をきらびやかな歌とダンスを織り交ぜながら描く絢爛(けんらん)豪華な娯楽作。キング・オブ・ボリウッドこと『ラ・ワン』のシャー・ルク・カーンが主演を務め、ロマンス、サスペンス、アクションなど映画の醍醐味をとことん詰め込んだ内容で、観る者を存分に楽しませてくれる。(取材・文:坂田正樹)
映画『恋する輪廻 オーム・シャンティ・オーム』は渋谷シネマライズほか公開中