仲間由紀恵、「ごくせん」から「島の先生」へ!NHKドラマで久々の教師役
女優の仲間由紀恵が、5月スタートのNHK土曜ドラマ「島の先生」で、久々に教師を演じることが明らかになった。映画化もされた代表作の「ごくせん」では任侠集団の跡取り娘である数学教師・ヤンクミを演じた仲間だが、本作では一転、実母との関係に苦しんだ経験から生徒たちの問題を一緒に悩み、笑い、泣いてくれる“島の先生”を演じている。
「ごくせん」以降も、友情出演した映画『手のひらの幸せ』で教師を演じたことのある仲間だが、メインキャラクターを務める作品では久々の教師役。舞台となるのは、都会の学校でいじめや不登校をはじめとするさまざまな問題にぶつかった生徒・児童が留学する離島の学校だ。里親の元で暮らす子どもたちが、全校合わせてわずか十数人という小さな学校での日々を通して、成長していく姿を描いている。
仲間が演じる主人公・夏村千尋は、実母との関係に苦しみ、中学時代に島で留学生活を送ったという経歴の持ち主。今はその学校で教師をしており、生徒たちの問題を一緒になって解決しようと奮闘している。チーフ・プロデューサーを務める屋敷陽太郎は、取材で行った島の学校を振り返り、「青い海を望む孤島の校舎で、仲間由紀恵さんの先生姿が思い浮かびました」と起用理由を明かす。
「『ごくせん』の仲間さんに先生役を依頼するのは、NHKならではのムチャブリか、世間知らずなだけかもしれません。でも、僕は、潮風の中に見た仲間さんが、忘れられないのです」と語った屋敷プロデューサー。千尋先生のキャラクターにも取材経験が生きているといい、「出会った先生たちは、教室だけに限らず、島民として、人間として、子どもたちと365日24時間、全力で向き合っていました。しかし、特殊な才能やカリスマ性をもっているわけではありません。ごく普通の先生たちです。ヒロインの千尋先生も、自分自身が心に傷を負った、平凡な弱い人間です。そして、だからこそ、先生としてではなく一人の人間として、生徒たちの問題を一緒に悩み、笑い、泣いてくれるのではないでしょうか」とコメントしている。
共演は、井浦新、青山倫子、石坂浩二など。撮影は3月中旬より、奄美群島ほかで行われるという。
土曜ドラマ「島の先生」は5月25日より毎週土曜日21時~21時58分にNHK総合にて放送(全6回)