『オズ はじまりの戦い』、絶好調で2週連続ナンバーワン! -3月18日版
全米ボックスオフィス考
4,125万ドル(約37億1,250万円)をたたき出し、映画『オズ はじまりの戦い』が先週に引き続き全米第1位の座を獲得した。封切り後10日目にして、すでに1億4,406万ドル(約129億6,540万円)の興収を上げ、同ジャンルの大ヒット映画『アリス・イン・ワンダーランド』とペース的に似ており、このままの調子でいけば最終興収トータルは2億3,000万ドル(約207億円)に届く可能性もあると推定されている。(1ドル90円計算)
第2位は、ハル・ベリー主演作品で初登場のスリラー映画『ザ・コール(原題) / The Call』の1,712万ドル(約15億4080万円)。配給ソニーの巧妙かつ的確なPRが功を奏したといわれており、当初の予想を上回るヒットとなっている。
逆に予想を下回る結果となってしまったのは、初登場第3位のコメディー映画『ザ・インクレディブル・バート・ワンダーストーン(原題) / The Incredible Burt Wonderstone』で、1,018万ドル(約9億1,620万円)。このデビュー週末興収は、スティーヴ・カレル、ジム・キャリーが共演したにも関わらず、かなり残念な結果に……。全体的に間延びしたストーリー展開とギャグの弱さは、いくら主演陣が良くても作品の致命傷となってしまったようだ。
代わって第4位は、映画『ジャックと天空の巨人』で632万ドル(約5億6,880万円)。これまでの興収トータルは5,401万ドル(約48億6,090万円)となっている。トップ5の最後を飾るのは、デビュー6週目にしてまだトップ圏内にとどまっている、本年度の大当たりコメディー映画『アイデンティティー・シーフ(原題) / Identity Thief』。降下率もたったの30.2パーセントで、週末興収は442万ドル(約3億9,780万円)、これまでのトータルは1億2,361万ドル(約111億2,490万円)となっている。
今週末の大型封切り作品で、次回のチャート上位に食い込んできそうな作品は、ドリームワークスのファミリー向けアニメ映画『ザ・クルーズ(原題) / The Croods』、そしてジェラルド・バトラー、モーガン・フリーマン主演のアクション・スリラー映画『エンド・オブ・ホワイトハウス』の2本となっている。(ロス取材・文:明美・トスト / Akemi Tosto)