WWEで活躍するレスラー、“ザ・ミズ”ことマイク・ミザニンを直撃
アメリカのプロレスラーとしてWWEで活躍する“ザ・ミズ”ことマイク・ミザニンが、新作『ネバー・サレンダー 肉弾無双 / The Marine: Homefront』について語った。
同作は、海軍の特殊部隊のジェイク・カーター(“ザ・ミズ”)は、中央アメリカで危険な任務に従事した後、小さな田舎町に戻ってきて、姉妹アマンダとリリーと再会する。だが、リリーと彼女のボーイフレンドが、元大学教授ジョナ・ポープを首謀者としたテロリストグループに誘拐され、妹を救うべくジェイクが立ち上がるというアクション映画。映画『ハード・トゥ・ダイ』のスコット・ワイパーがメガホンを取っている。
“ザ・ミズ”は、レスラーになる前にリアリティー番組に出演していた。「オハイオ州のマイアミ大学に通っていた頃、自分が将来何をしたいのかわかっていなかった。そんなときにMTVの番組『リアル・ワールド』のトライアウトの宣伝を見て、ビデオを送って挑戦しようと思ったんだ。実際には、そのトライアウトはおよそ3か月にも及び、その間およそ14、15のインタビューをこなして、ようやくキャストメンバーに入ることができた」。だが、番組を通して自分の生活が世間にさらされることへの抵抗については「出演するなら自分のネガティブとポジティブの両面を見せて人々に意見してもらおうと思った。それは、自分自身が善人だと信じているからでもあるんだ」と語り、さらにその経験がWWEが企画する番組「タフイナフ」への出演へとつながっていった。
そして、レスラーとして名をはせた“ザ・ミズ”が、今作では海軍の特殊部隊を演じている。「WWEのレスラーでいるのは、僕の人生の中で最も困難なことだった。そして、そんな僕が映画に出演するときは、できるだけリアルを追求したキャラクターを演じたいと思っているんだ。そこで、今作ではセットで実際に海軍に話を聞いてみた。彼らは海軍にいることは、殺すか殺されるかで、拳やありとあらゆるものを使って戦い、もし武器が目の前にあれば、それを使え!と言われたんだ。さらに彼らからは、銃の使い方やどのように敵地に侵入するかも学んだ。だから、映画内ではあらゆる戦法で戦っている点が魅力なんだ」と明かした。
テロの首謀者ジョナ役を演じたニール・マクドノーとの共演は「スコット・ワイパー監督は素晴らしいキャスト陣をそろえてくれたから、すごく良い雰囲気の中で撮影でができた。特にニール・マクドノーは、映画『キャプテン・アメリカ ザ・ファースト・アベンジャー』やテレビシリーズ『バンド・オブ・ブラザース』に出演していて、彼から演技をスポンジのように吸収して学ぶことができた。その他に、姉妹役を演じたアシュリー・ベルとカミール・サリヴァンは演技経験豊富だったり、さらにセットのスタッフも素晴らしかった。この映画のプロデュースに携わったWWEは時間を掛けて様々なメンバーをそろえてくれたんだ」と感謝した。
“ザ・ミズ”は、WWEのスターで映画界でも活躍する“ザ・ロック”ことドウェイン・ジョンソンをほうふつさせる存在感を映画内で見せつけ、今後ますます映画のオファーが増えていきそうだ。(取材・文・細木信宏/Nobuhiro Hosoki)