大和田伸也、初監督作初日に感無量の涙!松方弘樹&鈴木砂羽が監督ぶりを褒め称える
俳優の大和田伸也が65歳にして自らの故郷・福井県を舞台に初監督を務めた映画『恐竜を掘ろう』の初日舞台あいさつが30日に都内で行われ、大和田のほか出演者の松方弘樹、内山理名、鈴木砂羽が登壇した。この日、大和田は初日を迎えて感極まったのか涙を浮かべ、出演者たちは撮影当時の大和田の監督ぶりを褒め称えた。
本作は、福井県の名所である恐竜博物館、気比の松原、越前陶芸村、能楽の里などを映し出しながら、“ふるさと”で生きる人々の絆を瑞々しく描くヒューマンドラマ。孤独を抱えた美術店の店主・草介(松方)が、生きる意味を探す少女やその母(鈴木)、恐竜の化石発掘を夢見る青年(入江甚儀)やその姉(内山)と偶然出会うことで過去と向き合い、奇跡が起こっていく。
大和田は「わたしの長年の夢でございました映画がやっと完成しました。みんなの力でできたと思っています」と目に涙をにじませながらあいさつ。そして出演者のほうを向き「皆さん、今までとはちょっと違う役柄をお願いしましたが、すてきな俳優さんたちでした。そして何と言いましても……松方弘樹さん! 本当にいろんな意味で助けていただきまして、お世話になりました。ますます大好きです!」などと松方を絶賛した。
そんな大和田からの言葉に笑顔を見せた松方は「本当に心を込めて演じさせてもらいました。心温まる映画になっていると思います」とコメント。今作では役づくりのために4キロほど体重を増やしたそうで「毎日肉ばかり気持ち悪くなるぐらい食べた。きつかったです」と苦笑いしながら明かした。大和田の監督ぶりについては「非常にやりやすかった。今はビデオで撮ることも多いのでカット割りができていない演出家の方がけっこう多いんですけど、大和田さんはカット割りもきちんとできていました」と褒め称えていた。
鈴木も、大和田の監督ぶりについて聞かれると「今回、大和田さんの初監督作品に出させていただきましたけど、昔松方さんの初監督作品でも出させていただいたことがあるんですよ」と意外な縁を明かした後「大和田さんはやっぱり俳優さんですので、役者の気持ちをわかって下さるというか、目線が同じだという印象でした」と語っていた。(古河優)
映画『恐竜を掘ろう』は有楽町スバル座ほかにて全国公開中