ダスティン・ホフマンが樹木希林にキス! 内田裕也に「殺されないように」と爆笑忠告!
9日、女優の樹木希林が、オスカー俳優ダスティン・ホフマンの初監督作『カルテット!人生のオペラハウス』の来日記者会見にゲストとして出席し、ダスティンとヒット祈願の鏡開きを行った。持ち前のマイペースかつユーモラスなコメントで会場を沸かせ続ける樹木に対し、ダスティンも負けじと「40年前に、一緒によくデートしましたよね」と語り掛け、樹木の肩を抱き寄せてほおにキス。すると樹木は「あたしには40年間別居している夫(内田裕也)がいる。急に困りました。いまだにやきもちを焼くので、殺されないように……」と忠告して会場は爆笑となった。
ダスティンの長年のファンだったという樹木は、この日登場すると腕にはめたブレスレットを見せながら「お目にかかったとき、この数珠のようなプレゼントをいただきました。わたしは年を取っているのでモノを整理したい。もらいたくないと思っていたけど、(断るのは)申し訳ないのでいただきました。それで、『わたしからは何もおみやげがないんです』と言ったら、監督は『後で金をくれ』と返事をなさいました」とひょうひょうとした様子でコメントして会場の笑いを誘った。
トーク中、司会者がダスティンに「横にいる樹木さんも、最近日本アカデミー賞の主演女優賞を取ったんですよ」と話すと、樹木は「(日本とアメリカではアカデミー賞の)桁が違いますから! レベルが違いますから!」と恐縮。そして「この映画の絵画的な美しさ。役者たちの技術もさることながら、年を重ねる能力、魅力的に生きる能力。これらを集めて監督が指揮者になった。もうとにかくチャーミングな、年を取るのがステキだなと感じるいい機会をいただきました」と独特の表現で映画を絶賛した。
『カルテット!人生のオペラハウス』はダスティンが『戦場のピアニスト』などの脚本家ロナルド・ハーウッドによる戯曲を映画化したヒューマン・ドラマ。老人ホームで暮らす元音楽家たちが、ホームの存続のために復活コンサートに挑む姿を描く。2度のオスカー受賞を誇るマギー・スミスをはじめ、トム・コートネイ、ビリー・コノリー、ポーリーン・コリンズらイギリスの名優が集結している。(古河優)
映画『カルテット!人生のオペラハウス』は4月19日よりTOHOシネマズ シャンテ、Bunkamuraル・シネマほか全国順次公開