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監督が明かすブラッド・ピットが殺し屋役を演じる話題作『ジャッキー・コーガン』とは?

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アンドリュー・ドミニク監督(左)、ベン・メンデルソーン(右)
アンドリュー・ドミニク監督(左)、ベン・メンデルソーン(右)

 ブラッド・ピットが殺し屋を演じている話題の新作『ジャッキー・コーガン』について、アンドリュー・ドミニク監督とベン・メンデルソーンが語った。

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 同作は、「優しく殺す」をモットーにする殺し屋ジャッキー・コーガン(ブラッド・ピット)は、ギャングがはびこる賭博場で強盗をはたらいた犯人組を捜す依頼を、ギャングの弁護士から引き受ける。彼は、その賭博場に居た強盗の前科のある男マーキーを捜し出したが、真犯人は別の悪党3人組だった。だが、その犯人たちを追いつめていくなかで、様々な思惑が絡みあっていくというドラマ作品。キャストには、レイ・リオッタジェームズ・ガンドルフィーニリチャード・ジェンキンス、ベン・メンデルソーンらが出演している。監督は、映画『ジェシー・ジェームズの暗殺』でもブラッド・ピットとタッグを組んだアンドリュー・ドミニクがメガホンを取っている。

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 映画内では、アメリカの政治背景が描かれていることについてアンドリュー監督は「僕はいつもお金を追求する資本主義の世界に興味を持っていたんだ。そのため、この映画もキャラクター全員がお金に執着し、どんなことをしてでも、お金を手に入れようとする設定だ。(脚本執筆)当時は、リーマンショックによる世界的な経済破綻と、アメリカ政治による経済への悪影響がまん延していて、この作品でもそれを背景として描き、主演のブラッドもそんな政治的要素に惹(ひ)かれてくれたと思っている」と語った。

 素晴らしい俳優陣のキャスティングについて「まるで40年代のスクリューボールコメディーのようなキャストを心掛け、すべてのキャラクターがなじみ深く思えるようなタイプ設定になっている。例えば映画内には、太った男や、痩せた男、常におふざけをする男、汗かきのドラッグ中毒者など、観客にとっては理解しやすいキャラクター設定がしてあり、タフなキャラクターには、タフな役を演じてきた俳優をキャスティングしている。リチャード・ジェンキンスも、顔がギャングの弁護士という顔をしている。彼はどんな役でもこなせるが、最初に2テイク好きなように演じさせてくれと言われ、その後僕が演出したが、結局最初の2テイクを映画内では使用したほど彼は素晴らしかった」と答えたアンドリュー監督は、キャストに恵まれたようだ。

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 悪党3人のうちの1人、ラッセルを演じたベン・メンデルソーンは、悪役を演じるうえでどのようなアプローチをしたのか。「僕はオーストラリア人だからね(準備する必要がないということ)(笑)! 僕らオーストラリア人は基本的に警察と強盗ものの作品が大好きで、長年の友人である今作の監督アンドリューが映画『チョッパー・リード 史上最凶の殺人鬼』(10年以上も前の作品)を製作したときにも、そんな警察と強盗作品が好きだと言っていたほどだ。さらに、僕が演じたラッセルは3人の強盗の中でもコミックリリーフの役目を果たしていて、ほとんど僕の性格に似ているよ」と明かした。

 映画は、経済状況が上向きではないオバマ政権を皮肉りながら、金に執着するキャラクターたちが滑稽で面白く、さらにそんな連中を次々に殺していく役はブラッド・ピットが適役と言えるほど型にはまっている。(取材・文・細木信宏/Nobuhiro Hosoki)

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