SEKAI NO OWARI、大ゲンカから誕生した『クレヨンしんちゃん』主題歌の制作秘話を明かす
『映画クレヨンしんちゃん バカうまっ! B級グルメサバイバル!!』の主題歌「RPG」を手掛けた人気バンドのSEKAI NO OWARIが、「大ゲンカから生まれた」という同曲の制作秘話を明かした。
仲間たちと共にいることの心強さ、そして時に味わう寂しさを明るく歌い上げた「RPG」だが、この曲はFukaseとSaoriが解散を考えるほどの大ゲンカをしたときに生まれた曲なのだそう。Saoriは、「映画の中に、風間くんがカスカベ防衛隊は解散だ! って言うシーンが出てきたんですが、まさにあんな感じ(笑)」と当時を振り返る。
メンバーや昔からの仲間で住んでいる家を、お互いが出るまでに発展してしまったという二人のケンカだが、幼稚園以来の友人同士であるだけに、仲直りも実にシンプル。「僕は一人になりたくてほとんどの荷物を持って出て、大阪に行って、自転車を買って京都まで行って、Saoriちゃんと京都で会いました。最初はめちゃくちゃ怒っていたSaoriちゃんに高い懐石料理とフグをおごって仲直りしました」と話すFukaseは「ね? しんちゃんたちみたいでしょ?」と笑う。
二人がもう一度SEKAI NO OWARIとして頑張っていこうという決意をして誕生した「RPG」は、Saoriが書いたサビの歌詞に対して、FukaseがAメロとBメロで返事を書いて完成した。Fukaseが「死に物狂いでミュージシャンになれて、それでもまだ全然満足していないけれど、昔よりは少しは人気が出て、少しはお金も手に入ったときに、何のために音楽をやっていたのか忘れてしまったことがあった」と話したように、SEKAI NO OWARIは大きな試練にぶち当たったのかもしれない。だが、その暗雲が去ったことは、「RPG」のサビを歌う、Fukaseの澄み切った明るい歌声からはっきりと伝わってくる。
「仲間同士って、ケンカをしても結局は同じゴールに向かって進んでいくもの」というFukaseの言葉通り、同曲はしんちゃんと仲間たちが冒険を通して、ケンカをしながらも友情を深めていく様子を描いた本作のイメージにピッタリ。カスカベ防衛隊に負けないくらい固い絆で結ばれたSEKAI NO OWARIは、これから先も最高の仲間たちとともに素晴らしい音楽をいつまでも作り続けていくだろう。(編集部・森田真帆)
『映画クレヨンしんちゃん バカうまっ! B級グルメサバイバル!!』は全国公開中
SEKAI NO OWARIニュー・シングル「RPG」は5月1日リリース