『AKIRA』大友克洋新作、予告編が公開!まさに外れなしのオムニバス
『AKIRA』などで知られる大友克洋監督のアニメーション新作『火要鎮』を含むオムニバス映画『SHORT PEACE』の予告編が公開された。大友をはじめとする日本のトップクリエイターが「日本」をテーマに競作した本作の魅力、そしてそれぞれのアプローチの違いがうかがえる映像に仕上がっている。
『SHORT PEACE』は巨匠から若手まで、いずれも世界から注目を浴びるクリエイターが参加したプロジェクト。その面々は大友のほか、「ガンダム」のメカニカルデザインで知られるカトキハジメ、「エヴァンゲリオン」シリーズの貞本義行、『REDLINE』の石井克人、『アニマトリックス』の森本晃司など。彼らが日本を舞台に、固有の文化、歴史、サブカルチャー、そして未来を描いた短編を紡いでいる。
今回公開された予告編は収録作品を紹介するのはもちろん、それ自体が一つの作品であるかのよう。純和風といった印象を受ける『火要鎮』、戦国時代の東北地方を舞台にした「GAMBO」、大友のSFマンガを原作にした「武器よさらば」など、一見ばらばらな作品群の映像が入り混じり、次々と展開していくさまは予告編ならではの楽しみ。何度でも観たくなる映像だ。
中でも『火要鎮』は文化庁メディア芸術祭アニメーション部門大賞を受賞したほか、第85回アカデミー賞短編アニメ賞のノミネート候補にも上がるなど国内外で評価されている。モノノケを描いた『九十九』もアヌシー国際アニメーション映画祭の短編部門で優秀賞に輝くなど、どれを取っても外れなしの『SHORT PEACE』。アニメファンならば見逃す手はないだろう。(編集部・福田麗)
映画『SHORT PEACE』は7月20日より全国公開