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松嶋菜々子、大沢たかおとのカンヌ再訪に運命感じた…『藁の楯』会見に出席

第66回カンヌ国際映画祭

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再びカンヌの地を踏んだ松嶋菜々子と大沢たかお
再びカンヌの地を踏んだ松嶋菜々子と大沢たかお - Andreas Rentz / Getty Images

 第66回カンヌ国際映画祭コンペティション部門に選出された映画『藁の楯 わらのたて』の公式記者会見が20日に行われ、出席した三池崇史監督と主演の大沢たかお松嶋菜々子が各国記者の質問に応じた。

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 三池監督と大沢が黒のスーツ、松嶋は黒のワンピースと、共に黒で統一したファッションで会見場に現れた三人。初となるカンヌ映画祭の感想を聞かれた大沢は、「この後に公式上映がありますので、楽しみな反面、緊張もしています」と語った。

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 カンヌの地は、かつて大沢と松嶋が出演したドラマ「劇的紀行 深夜特急」の舞台として登場している。十数年ぶりに大沢と同地を訪れたという松嶋は「また大沢さんと一緒にカンヌに来られたことがうれしくて、運命を感じています。この地に連れてきてくださった三池さんにも感謝の気持ちでいっぱいです」と喜びを噛みしめた。

 また取材陣から「エンターテインメント性の強い本作が、パルムドールを受賞するのは大変と言われていますが、意気込みは?」と聞かれた三池監督は「パルムドールをいただけるのなら、いただきたいなと思っていますが、そこよりも、ここで上映していただけるだけでも幸せに感じますので、観客の皆さんに楽しんでいただいて、刺激になればうれしいです」とニッコリ。

 今年は、三池監督がかつて師事していた故・今村昌平監督が、映画『楢山節考』でパルムドールを取ってから30年となる節目の年。「あれから30年……ということは、僕らもあれから30年経ったのか、と思うときがある」と目を細めた三池監督は、「今村さんからは、直接言葉では学んでいませんが、何かをまねたりするのではなく、自分にあるものをきちんと見つめて撮っていけ。自然に撮っていれば、自然に個性が出てくるものだ、ということを教えていただきました」と思い出を明かした。

 Vシネマから監督としてのキャリアをスタートさせ、すでに20年以上。今夜の公式上映では、その間に発揮してきた三池監督の「個性」が、カンヌを大いに刺激し、楽しませることになるだろう。(編集部・森田真帆)

映画『藁の楯 わらのたて』は全国公開中
第66回カンヌ国際映画祭は5月26日まで開催

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