菅野美穂、壮絶夫婦愛に涙!感動のあまり言葉に詰まる
女優の菅野美穂が21日、映画『奇跡のリンゴ』のロケ地・青森県弘前市で行われた同作の弘前凱旋(がいせん)プレミアに出席し、主人公のモデルになった木村秋則さん夫妻と対面を果たした。昨年の撮影時以来、約1年ぶりの再会となった妻・美千子さんに花束を贈呈した菅野は、涙で言葉が詰まってしまい、感謝の言葉を伝えるのが精いっぱいの様子だった。
サプライズで花束を渡すために登場した菅野は、マイクを握るなり涙声で「木村さん、美千子さん、ありがとうございました。お二人の役をやらせていただいて、それを観てくださって、ありがとうございました」と伝えると、感動のあまりそれきり言葉が出てこなかった。そして「ちょっとしゃべれなくなっちゃった……」と顔を伏せてしまった菅野に、真っ先にティッシュを差し出したのは、同じく涙を目に浮かべていた美千子さん。映画がつないだ二人の交流に、会場からは温かな拍手が送られた。
その後、改めて取材に応えた菅野は、木村夫妻との涙の対面について「お会いしたらごあいさつしたかったんですけど、お二人の様子に言葉が出なくなってしまって、何か言ったらよかったんですけど」と後悔をちらり。そして、長年夫の挑戦を支え続けた美千子さんに対しては「(自分が同じ立場だったら)どうでしょうね。支えると言いたいですが、なってみないとわからないですし、わたしは1年もつかな」と感嘆し、「すごいな、とただただ思います」と口にするのが精いっぱいの様子だった。
一方、主演の阿部サダヲは、開口一番「良いお話をありがとうございました」と木村夫妻に深々とお辞儀。だがその阿部から「良い映画じゃないですか?」と感想を求められた木村さんは「お二人が全く(自分たちと)同じように演じてくれたので……」と映画で描かれている自らの苦闘があまりにリアルだったため、途中で劇場から退出してしまったことを告白。モデルとなった人物からのこの上ない言葉に阿部は「そういうふうに言ってくださるのは、すごく光栄ですね」と役者冥利(みょうり)に尽きるといった様子だった。
本作は、絶対不可能だといわれていたリンゴの無農薬栽培を成し遂げた農家・木村秋則さんの実話を基にした人間ドラマ。オール青森ロケでの制作が話題になり、この日は300人の弘前市民が劇場に集まった。(編集部・福田麗)
映画『奇跡のリンゴ』は6月8日より全国東宝系にて公開