大ヒットを記録した『ストロベリーナイト』続編の可能性に佐藤祐市監督が言及
竹内結子の新たな代表作となった映画『ストロベリーナイト』のメガホンを取った佐藤祐市監督が、続編の可能性について言及した。
興行収入21億円、動員170万人を突破する大ヒットを記録した本作。竹内結子ふんする姫川玲子が、警察組織の中でタフに立ち向かう姿は多くの女性ファンの支持を集めた。そんな「できる女」を演じた竹内について佐藤監督は「もともと結子さんは、姫川のようなキャラクターを演じたことがないと言っていたので、ある種のチャレンジだったと思います。大変だったと思いますが、だからこそワクワクした」と語る。
これまで映画『シムソンズ』『キサラギ』といった作品を発表してきた佐藤監督にとっても本作はチャレンジだった。「僕にとってもターニングポイントになった作品。今までは映画やドラマもコメディーっぽい作品が多かったので、こういった毛色の変わった作品で評価していただけたのはうれしいこと」と振り返る。
キャッチコピーに「姫川班、最後の事件」とあるように、この劇場版がシリーズ最終章となる。キャスト陣も折に触れては「卒業は寂しい」とシリーズへの愛情を口にしてきた。佐藤監督自身も「今回の映画では、連ドラでやらなかったものを取り入れなきゃいけないと思っていました。それが姫川の恋愛観や、心の闇という部分だった。それを掘り下げて描くことで、ファンの方に新しいものが提示できたんじゃないかと思います」と自負する。
誉田哲也の原作シリーズがまだ完結していないだけに、続編を求める声も強いが「本当にありがたい話なんですが、もし続編をやるならば相当な覚悟が要りますよね。3年以上同じ作品に向き合ってきて、姫川に関しては全てを出し切った感があります」とコメント。そしてそれと同じくらいに続編へのハードルを高くしているのが、キャスト陣を集めることだという。「この豪華キャストで何本映画作れるんですか! スケジュールを合わせるだけでも大変。これは本当に奇跡の映画なんですよ」と笑いながら付け加えた。(取材・文:壬生智裕)
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