ヴィンセント・ギャロ、日本映画初出演!佐藤浩市&香取慎吾らと『人類資金』で共演!
佐藤浩市や香取慎吾らが出演する、阪本順治監督の最新作『人類資金』で、『バッファロー'66』『ブラウン・バニー』などで知られるアメリカの映画監督で俳優のヴィンセント・ギャロが、日本映画初出演を果たしたことがわかった。また公開日も10月19日に決定した。
同作は、戦後史最大のタブーとされる「M資金」をテーマにしたサスペンス大作。「M資金」とは、旧日本軍が秘匿した金塊・財宝をベースにした秘密基金で、戦後GHQが管理下に置いた押収資産の流れに不透明な部分があることから、存在がうわさされるようになった。本作では、そのうわさを利用した詐欺を繰り返してきた詐欺師・真舟雄一(佐藤)が、謎の男・M(香取)から持ちかけられた「M資金」強奪計画に挑む姿を描く。
ギャロがふんするのは、佐藤演じる真舟らを追い詰めるニューヨーク投資銀行員ハロルド・マーカス。撮影では11分にもわたるワンカットシーンにも挑戦し、佐藤と香取に加え、森山未來、観月ありさと共演。時にアドリブを交えた見事な立ち振る舞いには、現場のほぼ全員が魅了されていたという。
ギャロの監督作から「相反するものをいくつも自身の中に抱え、常に本当の居場所を求めてさまよう」イメージを想像したという阪本監督は、「それが役のハロルドの孤立感と重なり合った」と出演の理由を説明。小津安二郎監督のファンで、グンゼ株式会社のブリーフを愛用するなど親日家でもあるギャロは、日本のクルーとの仕事を心から喜んでいたといい、阪本監督は「彼の放つ異彩は、一気にハロルドの架空性を消し去り、怖れさえ覚えました。心底、ヴィンセントに感謝しています」と述べている。
本作にはそのほか、岸部一徳、韓国人俳優ユ・ジテ、オダギリジョー、寺島進、三浦誠己、石橋蓮司、豊川悦司、仲代達矢など豪華キャストが出演。日米の実力派俳優によって繰り広げられる緊張のマネーゲームに、一層の期待がかかる。(編集部・入倉功一)
映画『人類資金』は10月19日より全国公開