ピクサーの人気キャラクターはこうして生まれた!『モンスターズ』誕生秘話
ディズニー / ピクサーの新作映画『モンスターズ・ユニバーシティ』で12年ぶりに登場した人気キャラクターのマイクとサリーの誕生の秘密を、ピクサーの担当者が明かした。今や『トイ・ストーリー』シリーズのウッディ&バズ・ライトイヤーに匹敵する人気を誇るが、意外にも当初は今とは全く違ったデザインだったという。
前作『モンスターズ・インク』は、人間の子どもを怖がらせる“怖がらせ屋”のモンスターが主役だった。そのため、当初はかなりモンスターチックな風貌にデザイン。特にサリーは目玉が六つある上、おなかのお肉がたぷついているという、見ようによってはグロテスクな外見だった。
「怖がらせるだけでなく、あくまでアニメということで、子どもたちにも愛されるキャラクターにすることが何よりも大事でした」と語るのは当時キャラクターデザインを手掛けたピクサーのリッキー・ニエルバ。そうした意図に沿うように、徐々に造形を親しみやすいものに変え、体毛をブルーに染め上げ、水玉模様をあしらって出来上がったのが現在のサリーだ。
そのサリーはもちろん、最新作の『モンスターズ・ユニバーシティ』にも登場。だが、前作の続編ではなく前日譚ということで、「若さ」を表現するため、さまざまなところに微調整が加えられている。サリーの場合は全体的に細くして、体毛の色をやや明るめにしたとのこと。相棒のマイクも同様に調整されたが、まだ「若さ」がわかりにくいということで、歯列矯正具を着けられることになった。
本作で描かれるのは、そのように若返ったマイク&サリーの出会いの物語。『モンスターズ・インク』では「ナンバーワンの怖がらせ屋」だったサリーとマイクがどのように出会い、親友になっていったかを描いている。前作を観ている人だからこそわかる小ネタもちりばめられており、本作を観た後は『モンスターズ・インク』を観直したくなることは間違いない。(編集部・福田麗)
映画『モンスターズ・ユニバーシティ』は7月6日より全国公開