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ニューヨークのジャパン・ソサイエティで『I'M FLASH!』が上映、豊田監督が登壇!

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豊田利晃監督
豊田利晃監督

 現在、ニューヨークのジャパン・ソサイエティで開催しているジャパン・カッツのオープニング作品『I'M FLASH!』について豊田利晃監督が語った。

映画『I'M FLASH!』初日舞台あいさつフォトギャラリー

 同作は、新興宗教団体の3代目教祖、吉野ルイは、ある日バーで出会った謎の美女とドライブ中に、交通事故を起こしてしまう。教団幹部の母親はこの事故をもみ消し、南の島に避難させて3人のボディーガードをルイに付けるが、ルイが重大な決断をしたことで命を狙われるというドラマ作品。

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 宗教家を主人公にしたのは「この作品は宗教を描いた映画ではないと思っていて、ヤクザの親分でもよかったんです。生と死というテーマを描きたかったので、宗教家にしました。ただ宗教団体に直接的に触れると、日本では公開が難しいんです。でも、サイエントロジーの要素は映画内に多少あります。僕には必要ないけれど、宗教家の本はためになることも書いてあるから」。

 藤原竜也を主演にした経緯は「以前彼との企画が流れたことがあったんです。そこから4、5年彼とは時々会って、映画を1本撮ろうと話はしていました。彼は以前は舞台がメインで、最近は映画に多く出ているけど、僕は彼の芝居よりも、人間性で決めました。あまり世の中に出ていない部分に興味があったんです。この映画でダーツが上手いとか、あっち向いてホイが強いなどは、そんなところからきています。だだ、彼は蜷川さんに指導されてきたので、『僕の現場だぞ!』ということは理解させました(笑)」。

 豊田監督はどの程度自分をルイに投影させたのか。「オリジナルのストーリーは自分が出てきます。藤原君が演じたルイみたいに、どこか死にたいと思っているやつと、松田君が演じた新野みたいに死んだら終わりだぜ!みたいなやつもいて、その二つの考え方が僕にはあります。でも、最後には僕は生き続けることを選びますね」。

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 沖縄を舞台にした理由は「宗教を描いた映画で沖縄を舞台にした作品が記憶になかったんです。生と死がテーマでラストで海に潜って、そして死ぬというイメージが最初からあって、それを本州の海でやると3.11を連想させると思い、それは避けたかった。それと沖縄の海は透明度が高くて、他の日本の海だと引いた映像が撮れないんです」。

 映画は、アメリカ人の間でも高い評価を受けていたようだ。(取材・文・細木信宏/Nobuhiro Hosoki)

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