妻夫木聡と北川景子が“偽夫婦”に!現役CMプランナーが描く業界コメディー
妻夫木聡と北川景子が、2014年に公開される映画『ジャッジ!』で映画初共演を果たす。現役CMプランナーとして活躍する澤本嘉光が、世界最大の広告祭を舞台に書き下ろしたコメディー作品であり、CMディレクター出身の永井聡がメガホンを取るという業界ものだ。
本作で妻夫木が演じるのは、会社の上司に押し付けられ、世界最大の広告祭に審査員として参加することになった新人広告マン・太田喜一郎。北川は「太田」と同じ名字だったことから「偽の妻」として同行する会社の同僚・大田ひかりにふんする。二人にとっては、本作が初の本格的な共演となる。
脚本の澤本はソフトバンクモバイルの「ホワイト家族」シリーズやトヨタ自動車の「ドラえもん」シリーズを担当するCMプランナー。CM業界を舞台にした本作については、「人間みんな嘘つきで、みんな正直です。今までいくつもの世界の広告祭の審査員をしたときに経験してきた、CMの賞取りレースでの不思議で信じられないように面白い出来事を、真実50パーセント、フィクション70パーセントで描いてみたら100パーセントをかなり超えてしまいました」と自身の経験が基になっていると明かす。
そもそも本作は、澤本とプロデューサーが「完全なオリジナル映画で勝負しましょう」と意気投合したところからスタートした。企画立ち上げからは5年近くが経過しているといい、澤本は完成稿に至るまで100回以上にわたって脚本を直したとのこと。プロデューサーは「驚くべきことに、その100回のうち、1回も面白さが減ることはなく、毎回、どんどん笑う箇所が増えていきました。なので、確実に5年分面白くなっています」と自信をのぞかせた。
メガホンを取るのは、本作が『いぬのえいが』に続く監督第2作となる永井。妻夫木や北川とはCMでは仕事をしたことがあるが、長編では初めてになるため「お互いに言いたい事言って良いコラボレーションを産み出して行きたいです。お二人の経験値も沢山借りたいと思います」と明かす一方で、「自分が普段働いている業界が舞台なので、ノンフィクションの部分を楽しんで探してもらえればと思います」と意気込んでいる。(編集部・福田麗)
映画『ジャッジ!』は2014年1月、全国公開予定