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三池崇史監督、『凶悪』山田孝之の天才肌の演技スタイルに感心

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『凶悪』を絶賛した三池崇史監督と主演した山田孝之
『凶悪』を絶賛した三池崇史監督と主演した山田孝之

 三池崇史監督が主催するトークショー付き試写会「三池崇史監督presents 大人だけの空間」が17日、ビルボードライブ東京で行われ、映画『凶悪』に出演する山田孝之とメガホンを取った白石和彌監督が出席、山田の演技を三池監督が絶賛した。

山田孝之、役づくりしてない? フォトギャラリー

 上映された映画『凶悪』は、死刑囚の告発をきっかけに、あるジャーナリストが未解決の殺人事件を暴いたという実在の事件をモチーフにした小説の映画化。白石監督が「3週間で撮影を終えた」という制作上の事実を告げられると、三池監督は驚きながら「この作品は自分にとって事件でした。新たな映画の可能性を感じました。3週間でこのような作品ができたというのは本当に衝撃です」と終始絶賛。

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 また山田の演技も絶賛した三池監督だが、「彼は役を考えないで、撮影前日まで酔っぱらっているけど、押さえるところは押さえて、おいしいところを取っていくというイメージがある」といい、山田に「今回、役づくりはしているの?」と質問。山田は「やっていますよ! ちゃんと打ち合わせしたんですよ」と苦笑いで返答していた。

 その役づくりについて山田は「劇中で面会室のシーンが何回かあり、シーン毎に様子も変わるのですが、実際には2日くらいで撮ったんです」と明かすと、「演じきれるよう、役柄を10段階ほどの指標(に分けて)、意識して演じました」とコメント。三池監督も改めて感心した様子だった。

 そこまで評価する本作について「人間の内面が見える作品」という三池監督。悪役を務めるリリー・フランキーとピエール瀧の演技についても「山田もそうだけど、映画を観て、2人とも本質はこんな(映画のイメージのような)人間なんだ! と思った」と言い切り、観衆を沸かせていた。(取材・文:桂伸也)

映画『凶悪』は9月21日より新宿ピカデリーほか全国公開

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