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ライアン・ゴズリング、出演を熱望した新作は「好き嫌いの分かれる映画」と断言!

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(左から)ニコラス・ウィンディング・レフン監督、クリスティン・スコット・トーマス、ライアン・ゴズリング
(左から)ニコラス・ウィンディング・レフン監督、クリスティン・スコット・トーマス、ライアン・ゴズリング

 人気俳優ライアン・ゴズリングが、新作『オンリー・ゴッド・フォーギヴズ(原題) / Only God Forgives』について、ニコラス・ウィンディング・レフン監督、クリスティン・スコット・トーマスと共に語った。

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 同作は、ライアンが映画『ドライヴ』のレフン監督と再びタッグを組んだ意欲作。アメリカからバンコクに逃亡中、ボクシングジムを経営しながらドラッグの売買をしていたジュリアン(ライアン・ゴズリング)がある日、弟ビリーが殺されたことに激怒した犯罪組織のボスである母親(クリスティン・スコット・トーマス)に復讐(ふくしゅう)を命じられるというストーリー。

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 ライアンは「僕は『ドライヴ』に出演後、大作にも出演したが、明らかに好き嫌いの分かれるこのパーソナルな映画に出演したかった。今作は時間経過通りに撮影しているが、タッグを組んだことのある彼(レフン監督)を信頼でき、委ねることができた。この映画はサイレントな部分が多く、観客はドライバーのように観察する気持ちで鑑賞できる作品だ」と語った。

 クリスティンは「この役を演じる前に、役柄のイメージのため衣装を着て写真撮影を行ったの。その時の衣装に似たものを映画でも着ていて、それがヴェルサーチなの。その衣装を着るだけで、わたしへの周りの対応が変わった気がした。(映画ではこの挑発的な母親に、男性は攻撃的な口調や態度で接しているが)この映画のように強く見せたい女性は、そんな格好で男性との仕事の闘いに行くと思ったわ」と復讐(ふくしゅう)を命じる彼女の冷徹な表情も印象深い。

 キューブリック作品『アイズ ワイド シャット』に携わったラリー・スミスが撮影監督を務めている。「彼とは映画『ブロンソン』でコラボしている。ただ、今回予算が3億~4億円しかなかっため、限られた照明でいかに仕事ができるか、わかっている人物ではなくてはならなかった。彼が映し出す映像の構成は素晴らしく、俳優との関係も良好だ」とレフン監督が語った通り、まるで『アイズ ワイド シャット』のように、観客を誘ってくれる映像を作り上げている。

 映画は、強烈なバイオレンスと静寂に流れる時間が対照的に表現され、これまでのレフン監督作品とは違ったアプローチも興味深い作品に仕上がっている。(取材・文・細木信宏/Nobuhiro Hosoki)

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