真木よう子、喜びの笑顔!世界映画祭で受賞の出演作に誇り!
女優の真木よう子が24日、有楽町で行われた、第35回モスクワ国際映画祭審査員特別賞受賞作『さよなら渓谷』の大ヒット御礼舞台あいさつに出席した。受賞トロフィーを持参した真木は、「本当に良いチームで苦労して撮った作品。それが認められてうれしい」と改めて喜びを語った。
同映画祭で日本映画が審査員特別賞を受賞するのは、『手をつなぐ子ら』(羽仁進監督)(1965年、第4回)以来48年ぶりの快挙。この日真木は、共に登壇した大西信満と受賞トロフィーを抱え合って撮影に応じ、受賞について「本当にうれしかった。うれしかったという言葉だけではいい表せないくらい」と笑顔を見せる。
モスクワの授賞式では、用意された席がステージに上がりやすい会場の端に位置していたといい、「もしかしたら……」と冗談を交わしていたという真木。実際に受賞を知らされると、メガホンを取った大森立嗣監督ともどもパニックになってしまったといい、「後でじわじわと実感が湧いてきた」とほほ笑ましいエピソードも明かした。
また真木は、福山雅治と共演した映画『そして父になる』が第66回カンヌ国際映画祭で審査員賞を獲得。国際映画祭で出演作の受賞が続いたことに「すごく誇らしい。世界の映画祭で認められた作品に出させていただいて自信になった。本当に良いチームで、素晴らしい出会いがあったことをずっと忘れない」としみじみと語った。
ちなみに、当初13館だった上映館数も現在は100館に迫ろうとしているといい、真木も充実の表情。「この映画の中にいた時間が、まるで本当の過去のように思えます。実際に自分が過ごした時間のよう。そう思える作品はなかなかないです。貴重な体験をさせてもらって感謝しています」と話し、「楽しみに観てくださいという映画ではないですが、きっと心に響く作品になると思います」と観客に語り掛けた。
同作は芥川賞作家・吉田修一の同名小説の映画化。幼児殺害事件をきっかけに明らかとなる、ある夫婦の抱える衝撃的な秘密と男女の極限の愛を描く。(取材・文 名鹿祥史)
映画『さよなら渓谷』は全国公開中