園子温、友近に「抱かせてくれ」!?
奇才・園子温監督が初めて娯楽作に挑んだ最新作『地獄でなぜ悪い』の完成披露試写会が7日、新宿バルト9で行われた。世界で初となる上映に園監督もテンションが上がったか、國村隼、二階堂ふみ、友近らキャストを巻き込み暴走トークを展開した。
毎回、過激な描写やタブーに挑む作品で映倫によるレイティングが話題となる園監督だが、今回は小学生以下であっても鑑賞が可能となるPG12(小学生には助言・指導が必要)。これを受け、園監督は「小学生からガンガン観てもらってトラウマになってもらって(笑)。すごくいい成長の仕方をすると思うので、たるいテレビとか観ていないで、この映画で成長を促進してもらいたい」とさっそく快調に切り出す。
さらに『極道の妻たち』の岩下志麻に憧れていたといい、本作で念願の“極妻”を演じる友近については、「美しいわ色気があるわ、出演オファーをするか、直に『抱かせてくれ』と言うか、どちらを選択するかと思って出演の方にしました」と思わぬ告白を繰り広げた。
園監督の友近へのほれ込みは相当なもののようで、監督自ら友近に血のりを「30分とか1時間掛けてつけた」という撮影秘話を明かしつつ、「やっぱりそこは美ですから」と監督独特の美学を語ったが、そこから友近との関係を「肉体関係と言ってもいいぐらい」とまとめに掛かると、友近本人には「違います」と即座に否定されていた。
娘(二階堂)を主演に映画作りを決意するヤクザの組長を演じた國村は「頭をからっぽにして観てください」と本作の楽しみ方をPR。二階堂は「直接監督からお電話で『割と大きい映画でヒロインなんだけどやる?』って聞かれて、脚本も見ずに『やります』って決めちゃいました」と『ヒミズ』以来の信頼関係が監督との間にあることを語った。(取材・文:長谷川亮)
映画『地獄でなぜ悪い』は9月28日より新宿バルト9ほか全国公開