芦田愛菜の名演に菊地凛子もビックリ!思わずお母さんに秘密を直撃?
映画『パシフィック・リム』で、巨大生命体「KAIJU」と人類が開発した人型巨大兵器イェーガーの戦いを大スケールで描いたギレルモ・デル・トロ監督と、ヒロイン役の菊地凛子が、「いつか一緒に仕事を」という念願がかなった喜びを語った。
デル・トロ監督と菊地が初めて会ったのは、今から8年前。菊地にアカデミー賞助演女優賞ノミネートをもたらした『バベル』のアレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ監督が、同じメキシコ人監督のデル・トロ監督を紹介したのがきっかけだ。菊地の第一印象を「強さともろさが同居し、ミステリアスな面もある」と振り返るデル・トロ監督は、『パシフィック・リム』のヒロイン、マコ役に菊地を想定して脚本を書き進めたという。菊地も「デル・トロ監督は話していて本当に楽しい人だった」と語り、当時、すでにラブコールを送っていたことを明かした。
二人の念願がようやく実現した『パシフィック・リム』で、菊地は巨大ロボットのイェーガーのパイロットを熱演。デル・トロ監督は「共演した男優たちが『もう無理』と弱音を吐いて倒れた過酷なシーンも、凛子は『大丈夫です』と気丈に演技を続けた」と褒めたたえる。そんな二人が口をそろえて称賛するのは、マコの子ども時代を演じた芦田愛菜の迫真の演技だ。KAIJUの襲撃シーンで、カメラが回ったとたん、激しくおびえる表情に一変する彼女の演技に驚いた菊地は「思わず愛菜ちゃんのお母さんに、名演技の秘密を尋ねてしまった」ほどだったとか。
全編、怪獣やロボットへの愛にあふれた本作に出演したことで、菊地は「ロボット愛に目覚めてしまって、フィギュアやTシャツを集めるのに夢中になった」と告白。「オタク監督」としても有名なデル・トロ監督の影響をたっぷり受けたようだ。一方のデル・トロ監督も「いつかスパイ映画で黒いコスチュームの宝石泥棒を演じる凛子が見てみたいな」と菊地の魅力を最大限に生かせそうな役を提案。相思相愛の関係に、次回作への期待も膨らむ!(取材・文:斉藤博昭)
映画『パシフィック・リム』は8月9日より全国公開