「メタルギア」小島秀夫監督、オタク魂は世界共通!『パシフィック・リム』監督と特別対談!
人気ゲーム「メタルギア」シリーズ(KONAMI)を手掛ける株式会社コナミデジタルエンタテインメントの小島秀夫監督と、日本への愛を詰め込んだSF超大作『パシフィック・リム』を引っ提げて来日したギレルモ・デル・トロ監督が、互いの作品への熱い思いや将来のコラボレーションの可能性について語った。
かねてよりクリエイターとして親交を深めてきた二人。日本とメキシコ、生まれた国は違えども、同年代で「鉄人28号」や「狼少年ケン」「マグマ大使」など、同じアニメや特撮を観て育ってきた者同士として語り合う様子は古くからの親友同士のようだ。その本能的なつながりについて「同じ言語で話しているようなもの」とデル・トロ監督が語ると、小島監督も「オタク魂です」と笑顔を見せる。
そんな小島監督は、巨大怪獣と人型巨大兵器「イェーガー」のバトルを描く本作について、「僕らが子どもの頃は、テレビをつければそこに怪獣がいて、特撮映画の巨大ヒーローがいて、映画館に行くと東宝や大映の怪獣映画をやっていた。それが途絶えているところで、よくぞやってくれました!」と絶賛。日本人が怪獣映画を発信してきた一方「世界市場では作れなかったところ、彼が僕らの代わりにやってくれた。そこは何とも言えない気持ちで、感謝しています」と思いを明かした。
一方、本作を「日本に対するラブレター」と言うデル・トロ監督も、「アメリカのスタジオで生まれた作品だけど、やっと日本という故郷に戻ってきたと思っていますね」とコメント。「『パシフィック・リム』、故郷に帰る」と語ると、小島監督と共に笑顔を見せた。
また同作へのビデオゲームの影響も大きいと明かしたデル・トロ監督は、今後ビデオゲームと映画の融合がさらに深まっていくと分析。「メタルギア」のハリウッド映画化や、株式会社コナミデジタルエンタテインメント 小島プロダクションのLAスタジオ設立も迫る小島監督とのタッグも期待したいところだが、「それはもう、やるでしょう!」と小島監督、デル・トロ監督も「オタク魂だ!」と応じ、互いにがっしりと拳を合わせる二人の姿は、未来に待つ新たな傑作誕生の予感と、エンターテインメント業界の明るい未来を予感させた。(編集部・入倉功一)
映画『パシフィック・リム』は全国公開中