新生スーパーマンが“赤ブリーフ”でない理由!ザック・スナイダー監督が解説
スーパーマン誕生秘話を壮大なドラマとアクションで描いた映画『マン・オブ・スティール』の来日記者会見が22日、都内で行われ、ザック・スナイダー監督がスーパーマンのトレードマークといえる赤いブリーフを衣装から外した理由や続編『バットマン vs. スーパーマン(原題) / Batman vs. Superman』について語った。
本作は、『ダークナイト』3部作のクリストファー・ノーランらが製作を務め、『300 <スリーハンドレッド>』のスナイダー監督がメガホンを取り、往年の『スーパーマン』の世界観を一新した作品。中でもスーパーマンの衣装が変わり、赤いブリーフをはいていないことがファンの間で話題になったが、スナイダー監督は「一応パンツ有りバージョンも考えたし、試したよ」と明かす。
なぜ赤ブリーフを採用しなかったのかについては「パンツの起源を長く話し合ったら、ビクトリア王朝時代のサーカスの屈強な男にたどり着いた。その時代は肌を見せることが許されなかったので、肌色のタイツの上にパンツをはいて、あたかも裸の演出をしていたのが起源ではないか? そして時代が進むにつれてタイツに色が付いたのでないか? とね。今は21世紀なので、ビクトリア王朝時代のルーツはもういいじゃないかと思って一新したんだ」と説明した。
また、バットマンも登場する続編『バットマン vs. スーパーマン(原題)』の話題になると、「この映画を製作しているとき、DCコミックのキャラクターがより登場できる世界観を作りたいという気持ちがあった。コミックスでは二人とも長い歴史があるけど、二人が登場する映画はまだないので素晴らしい機会だと思う」と熱い口調になったスナイダー監督。バットマンを俳優のオーランド・ブルームが演じるのではと報じられたことについては「どうなるかな? これ以上は話せないんだ」と申し訳なさそうにしていた。
会見には、スナイダー監督のほか、新生スーパーマンに抜てきされた英国人俳優ヘンリー・カヴィル、製作のチャールズ・ローヴェン、デボラ・スナイダーが出席。さらに、お笑い芸人の渡辺直美がフリージャーナリストとしてスーパーマンの衣装で出席し、報道陣に交ざって質問を投げ掛ける一幕もあった。(中村好伸)
映画『マン・オブ・スティール』は8月30日より新宿ピカデリーほか全国公開