横浜DeNA中畑監督、おしん・濱田ここねにエール!
22日、静岡県営草薙球場でプロ野球・横浜DeNAベイスターズ対阪神タイガース戦の始球式に登板予定だった映画『おしん』のおしん役・濱田ここね(9)が、ベイスターズの中畑清監督からエールを受けた。同試合は一時的な大雨により中止となり、「今日は残念だったね」と濱田に声を掛けた中畑監督は、「おしんちゃん、映画観るよ!」と濱田を元気づけるように、映画の大ヒットへ向けて声援を送った。
試合の前には「(キャッチャーまで)届きそう!」と張り切って投球練習を行い、同日の第95回全国高校野球選手権大会決勝戦で出身地・宮崎県の延岡学園が惜しくも敗れことを受け、「わたしが代わりに頑張ります」と気合十分だった濱田。残念ながら人生初の始球式は実現しなかったが、「中止になってちょっと残念だけど、またチャンスがあれば挑戦したいです」と明るく振る舞い、「おしん役になっていなかったら、プロの選手と会えていなかったのでよかったです」と満面の笑み。
濱田は現在、夏休み返上で全国縦断キャンペーン中。この日も球場入り前には、新静岡セノバにあるシネコン・シネシティザートなどに浜松市のマスコットキャラクター・出世大名家康くんと一緒に登場すると、あっという間に人だかりが。濱田より小さい子どもからお年寄りまで一人一人に丁寧に名刺代わりの「おしんカード」を配布し、写真撮影にも気さくに応じた。劇中衣装で愛らしい笑顔を見せる濱田に集まった人たちはメロメロで、「かわいい~!」という声があちこちから上がっていた。
夜には同劇場で舞台あいさつを行い、「静岡は宮崎に比べると1ミリぐらい涼しい」とかわいらしく印象を語り、翌日に地元・宮崎に戻って続くPRの話題になると「今は頭の中が宮崎でいっぱい」とつい本音が。司会者がすかさず「ここは静岡なので、静岡の人に失礼では?」と笑いながら突っ込みを入れると、会場がドッと沸いた。また、原作者・橋田壽賀子がおしんのモデルの一人として参考にした丸山静江さんの娘・千鶴子さんが会場に駆け付け、濱田に花束を贈る貴重な一幕もあった。
本作は、平均視聴率52.6%、最高視聴率62.9%をたたき出した同名NHK連続テレビ小説の映画化。おしんの少女時代に焦点を絞り、貧しいながらも懸命に生きる少女の姿を通じて人間の心を描いた感動のドラマだ。(編集部・小松芙未)
映画『おしん』は10月12日より全国公開