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柄本明、観客からの感動の声援にニヤリ…「本当にそう思ってる?」

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湯布院映画祭の観客の声援に笑顔を見せた柄本明
湯布院映画祭の観客の声援に笑顔を見せた柄本明

 俳優の柄本明が22日、大分県由布市の湯布院公民館で開催されている第38回湯布院映画祭に出席した。この日は柄本が出演した映画『飛べ!ダコタ』の特別試写が行われ、油谷誠至監督、園ゆきよらも来場した。

柄本明、湯布院で笑顔! フォトギャラリー

 同映画祭にはほぼ毎年のように参加している柄本。今年は、自身が演出を務める劇団東京乾電池版「夏の夜の夢」が上演中ということで、その合間を縫っての映画祭参加となった。そんな彼に会場からは「柄本さん!」と親愛の情がこもった声援も飛び出し、柄本の顔が思わずほころぶひと幕も。「僕もまだ映画を観ていないので、皆さんと一緒に観たいと思います」と語った柄本は、そのまま観客と一緒に映画を鑑賞した。

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 映画の舞台は1946年。戦後間もない新潟県の佐渡島に、イギリス空軍輸送機ダコタが、エンジントラブルで不時着したという実話がベースとなっている。当時、佐渡の寒村の人々は、つい半年前まで交戦国であったイギリス兵を迎え入れ、思いやりの心で国境を越えた友情と絆を紡ぎだした。「この事実を風化させてはいけない」と願う地元フィルムコミッションの働きにより、総製作費約2億円を投じて映画化が実現。資金問題などで一時撮影が中断するなど、製作は困難を極めたが、関係者の熱意もあり約3年の月日をかけて完成した。

 劇中で柄本は、比嘉愛未ふんする主人公・森本千代子の父親で、ダコタの受け入れを決断する高千村の村長、森本新太郎を好演。上映後は、辛口で知られる同映画祭の観客も「観ていて気持ちが良い素直な映画」「素晴らしい映画で感動した」「佐渡の厳しい自然の中に、温かな優しさを感じた」等々、比較的好評価。

 しかし、それらのコメントに対して、柄本は「皆さんはまず最初に『感動しました』『良い映画でした』と言って感想に入りますけど、僕なんかは感動させようとしていないものに対してこそ感動するような気がするんですよ。だから『感動しました』と言われると、本当に皆さんそう思ってるの? と言いたくなる」とニヤリ。その後、油谷監督に「すいません、監督。余計なことを」と頭をかきながらあやまる柄本の姿に会場は笑いに包まれた。(取材・文:壬生智裕)

第38回湯布院映画祭は8月25日まで由布市の湯布院公民館で開催中

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