『アメリ』がブロードウェイでミュージカル化！
世界中で大ヒットしたフランス映画『アメリ』が、ブロードウェイでミュージカル化されることがPlaybillや複数のメディアで報じられた。
2001年に製作された『アメリ』は、ジャン=ピエール・ジュネ監督がメガホンを取り、主役アメリを演じたオドレイ・トトゥが一躍世界的な女優となった作品だ。主人公のアメリは内気で空想の世界が大好きな女の子。モンマルトルのカフェで働きながら、周りの人たちを少しだけ幸せにする密かなおせっかいを楽しんでいた。そんなある日、青年ニノに恋した彼女は、不器用で自分の気持ちをうまく伝えられないでいたが、最後には自分自身も幸せをつかむというストーリー。
今回のミュージカルは、ブルックリンを拠点に置くフォーク・ロック・バンド「へム」のダン・メッセが企画し、脚本はクレイグ・ルーカスが執筆。さらに曲の作詞はネイサン・タイセンが担当することになっている。だが、オリジナル映画で使用されたヤン・ティルセンの音楽は、このミュージカルでは使用されないようだ。
オリジナル作品の音楽を使用しないことについて、ダンは「（あの映画での）ヤン・ティルセンの音楽は、これまでの映画の中でもベストな音楽だと思っている。あの音楽こそが、僕があの映画が好きな理由の一つだ。だが、僕はそうしない。ヤンは僕とは全く違った作曲家だ。それに、僕はパリの音楽を作る興味もない。だから、僕のミュージカルでは、（オリジナルで使用されたように）アコーディオンさえ使うつもりもない」と答えている。
あの音楽なしに『アメリ』のミュージカルを描くことは、かなり困難なことだと思うが、はたしてどのようなミュージカルになるのだろうか？ （細木信宏/Nobuhiro Hosoki）