松本零士、「生涯をかけた友」の声を演じた福田彩乃を絶賛!
3DフルCGアニメーション映画『キャプテンハーロック』のトークイベントが26日、都内で行われ、原作者の松本零士と、劇中で主人公ハーロックと行動を共にする架空の鳥「トリさん」の声を演じた、モノマネ芸人の福田彩乃が本作の魅力などを語った。
「トリさん」は、映画の原作となった「宇宙海賊キャプテンハーロック」のほか、さまざまな松本零士作品に登場する重要なキャラクター。ニワトリとオウムをモデルにしたとされているが、松本いわく「実在の鳥」だといい、かつて松本が暮らしていた部屋の、向かいの家で飼われていた鳥を参考にしたのだという。
「実際にいたからこそ自信をもって描けた」と振り返る松本は、その声を演じた福田について、「美しい方で驚きました」とコメント。福田は「キジやペリカンの動画を見て役づくりの参考にした」といい、イベント中、実際に声を再現してみせると、松本からも「まさにトリさんそのもの」とお墨付き。さらに松本は、福田の声に触発されたのか、「トリさんの物語を書きたくなった」とも付け加え、福田も「先生についていきます」と松本の反応にご満悦だった。
また「ハーロック、トリさん、メーテル、鉄郎と、このあたりは生涯をかけた友。わたしがいなくなっても生き続けてくれるだろう友だからこそ、手を抜けない。いつまでも頑張ってくれると信じている」と自身の作品への愛着を語った松本。本作は第70回ベネチア国際映画祭の特別招待作品にもなっており、松本自身も参加予定。「ものを作ることは、人に観てもらうということだから素直にうれしい。アニメに国境はない。わたしは戦争中ミッキーマウスのフィルムを回していた。そういうものなんです」と語ると、「イタリアには行ったことがなかった。楽しみです」と笑顔で現地に思いをはせていた。
本作では福田のほか、ハーロック役の小栗旬をはじめ、三浦春馬、蒼井優、古田新太ら豪華キャストが声優を務める。(取材・文:名鹿祥史)
映画『キャプテンハーロック』は9月7日より全国公開