シルヴェスター・スタローンの新作映画 製作費が足りずクラウドファンディングで募集
ザック・ブラフ、スパイク・リーに続き、今度はシルヴェスター・スタローンもファンに製作費の出資を募り始めたとDeadline.comなどが報じた。
クラウドファンディングサイトKickstarterで製作費を募っているのはジョン・ハーツフェルド監督の映画『リーチ・ミー(原題) / Reach Me』。出資者の1人が突然手を引いたため、製作費が25万ドル(約2,500万円)足りなくなってしまったという。(1ドル100円計算)
同映画は、匿名作家による1冊の感動的な本によって何人ものキャラクターの人生が交差するストーリー。引退したスポーツコーチを演じているスタローンのほか、ケルシー・グラマー、キーラ・セジウィック、ネリー、ローレン・コーハンなど豪華な俳優陣が出演している。
監督は、「あと1シーンの撮影とポストプロダクションで映画は完成する」と語っており、スタローンも、「最後の仕上げが必要なだけだ。それをみんなの力で実現させてほしい」とビデオメッセージで告げている。
しかし、5日が過ぎたところで集まったのは目標金額のわずか10%程度。インターネットには、なぜスタローンらがこれぐらいの金額を出さないのかと疑問の声も多く、ザックやスパイクが製作費を募集していたとき以上に非難の声は大きいように思える。
監督の説明によると、彼自身もプロデューサーたちもできる限りの金を出して、それでも足りないとのこと。「『なぜ出演俳優に頼まない?』と疑問に思っている人も多いだろうが、すでに全員がタダ同然で出演してくれているんだ」と語っている。
出資は1ドルから可能で、金額に応じて製作状況のニュースレターや脚本のPDFが送られたり、撮影現場の見学、Tシャツがプレゼントされるほか、1万ドル(約100万円)以上の出資者にはレッドカーペットへの招待、映画の中で出資者の曲を採用、映画へのエキストラ出演などのおまけが提供されている。(澤田理沙)