チェン・カイコー、東京国際映画祭の審査委員長に決定!
中国映画界の名匠チェン・カイコーが、10月17日に開幕する第26回東京国際映画祭のコンペティション国際審査委員長に決定した。
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映画『黄色い大地』(1984)で長編映画監督デビューしたチェン・カイコーは、第46回カンヌ国際映画祭に出品された『さらば、わが愛/覇王別姫(はおうべっき)』(1993)で中国映画初となるパルムドールと国際映画批評家連盟賞を受賞。同作は第66回アカデミー賞でも2部門にノミネートされるなど、国際的に高い評価を得た。
チェン・カイコーは東京国際映画祭とのゆかりも深く、第6回の同映画祭で『さらば、わが愛/覇王別姫(はおうべっき)』が特別招待作品として上映されたほか、第21回には世界で活躍する映画人としてその功績をたたえられ、黒澤明賞を受賞している。また、『PROMISE プロミス』(2005)では真田広之、『花の生涯~梅蘭芳(メイ ラン ファン)~』(2008)では安藤政信などの日本人俳優を起用したこともある。
チェン・カイコーは今回の決定に「本当に優れた映画というのは、いつの時代もほんの一握りに過ぎません。映画を産業として考える場合、求められるのは『優れた映画』ではなく『売れる映画』です。とはいえ、個性のある、人の心を打つ映画は、どんなことをしても世に出てきます。なぜなら人生とは、人を感動させるものだから。優れた映画に出会えることを期待し、わたしは今回、審査委員長を務めます。優れた映画を見逃すことなく賞を授与し、若い映画人たちには、さらに良い作品を撮るよう励ましていきたいと思います」と決意のコメントを寄せている。彼がどんな作品にスポットを当てるのか注目だ。(編集部・市川遥)
第26回東京国際映画祭は10月17日~25日に六本木ヒルズをメイン会場に、都内各所にて開催