デートレイプに引き裂かれる純愛…『ゆるせない、逢いたい』釜山国際映画祭コンペ選出
柳楽優弥と吉倉あおいが主演する映画『ゆるせない、逢いたい』が、10月3日から開催される第18回釜山国際映画祭のコンペティション部門にあたる「ニューカレンツ(New Currents)」部門に日本作品として唯一選出された。
同作は、顔見知り同士の性的被害“デートレイプ”というセンセーショナルなテーマの下、葛藤する若い男女の純愛を描いたラブ・ストーリー。アジア最大級の国際映画祭として知られる同映画祭のメインプログラムで唯一のコンペティション・プログラムとなるニューカレンツ部門で最高賞を競う。
映画祭のディレクター、キム・ジソク氏は本作について「愛、そして許しに対する考えは、男女に、そして年齢により違うものである。一人の少女が体験する葛藤もその違いによるものだ。しかし、このような葛藤を乗り越えるのは、少女の意思によるもの。その経験からやがて少女は成長していく」と語り、「成長映画であり、女性映画でもある」と評している。
この選出に金井純一監督は大喜びで、「去年の夏、キャスト一人一人が全身全霊をささげ、それをスタッフ全員が全力で受け止め、作り上げた映画です。このチームだからこそ描くことができた、人を愛することの痛み、愛されることの希望が、釜山の地できっと多くの人の心に届くと信じています」と願いを込めた。
本作には柳楽と吉倉のほか、ダンカン、朝加真由美らが出演している。(編集部・小松芙未)
映画『ゆるせない、逢いたい』は11月16日よりヒューマントラストシネマ渋谷、新宿武蔵野館ほか全国公開
第18回釜山国際映画祭は10月3日から12日まで韓国で開催