鶴瓶&愛菜ちゃん、"映画館のない島”で初の3D上映会を実施!全島民の10パーセントが訪れて大盛況!
8日、アニメーション映画『怪盗グルーのミニオン危機一発』の3D特別試写会in気仙沼大島が宮城県気仙沼市で行われ、同作声優を務めた笑福亭鶴瓶、芦田愛菜、中井貴一が出席した。50年以上映画館のない同島にとって史上初の3D試写会であり、この日はあいにくの雨にもかかわらず、全島民の10パーセントにあたる約300人が訪れた。
現在も同島には映画館がないため、イベントは小学校の体育館を借りて行われた。子どもたちの中には映画館の暗闇を体験するのが初めてという子もおり、鶴瓶は「僕らの時代って近くに映画館がなかったので、校庭にスクリーンを張って映画を観たんですよ。そのことを思い出しましたね」としみじみ。「だから、小さいころにこういうことを経験していると、大きくなって映画館に行ったときにも思い出してもらえると思う」と願いを込めた。
気仙沼大島は2011年の東日本大震災で被災し、今も復興の道を歩んでいる。鶴瓶は同地で試写会を実施した理由について「復興しているといっても、まだ元通りにはなっていない。だから、みんなの気持ちをすかっとさせたかった。(第1作のときは)式根島で試写会をやって本当に喜んでもらえたので、今回は震災の被災地のどこかに行けないかと考えていた」と明かす。映画の鑑賞中、会場となった小学校の体育館には島民の明るい笑い声が絶えず響いており、「来てよかった」と胸をなで下ろしていた。
また、中井も舞台あいさつで震災に言及。「映画っていうのはその人の人生を変えられるほど大きなものではないと思っています。でも、一瞬その人の人生にちょっとした明かりが点いたり、胸が熱くなったり、そんな思いを残せるのが映画だと思います。なので、僕たちがまた映画を撮ることがあったら、またこの体育館で上映してもらえるような映画を撮りたいと思います」と同地での再会を誓っていた。
この日のイベントでは、島民とのQ&Aも実施。お母さん世代の女性から「かわいらしさの秘けつは?」と尋ねられた愛菜ちゃんが困惑して、鶴瓶に助けを求めると、そのかわいらしさに会場が一層盛り上がる一幕も。最後には鶴瓶、愛菜ちゃん、中井の三人に島民から手ぬぐいなどのプレゼントが贈られたほか、小学生から感謝の手紙が読み上げられるなど、終始フレンドリーな雰囲気が場を包んでいた。(編集部・福田麗)
映画『怪盗グルーのミニオン危機一発』は9月21日よりTOHOシネマズ有楽座ほか全国公開