「メタルギア」小島プロダクションの海外拠点!ロサンゼルススタジオがオープン!
世界的人気ゲーム「メタルギア ソリッド」(KONAMI)シリーズで知られる株式会社コナミデジタルエンタテインメントの小島プロダクションが、海外拠点となるロサンゼルススタジオをオープンした。現地時間5日には小島秀夫監督、アートディレクターの新川洋司らが日本から駆けつけ、ロサンゼルス空港の北、プレイヤ・デル・レイにある新スタジオがメディアに披露された。
YouTubeのオフィスのすぐ横に位置するスタジオは、映画『アビエイター』でレオナルド・ディカプリオが演じた大富豪ハワード・ヒューズの空港があった歴史的な場所に作られている。150人のスタッフが収容可能で、試写室、編集室、ボイスレコーディングが可能なミキシング・スタジオ、複数の会議室、広々としたキッチンにパティオ、アメリカでは珍しいウオシュレット付きのトイレなども完備され、広大かつ機能的、カリフォルニアらしい太陽光に溢れた空間となっている。
当日は試写室で、現在開発中の「METAL GEAR SOLID V THE PHANTOM PAIN」のプレゼンテーションを実施。その後、小島監督と新川、またゲーム内でヒロインのクワイエットを演じるステファニー・ヨーステンへの質疑応答が行われた。
LAに新たにスタジオをオープンした理由について小島監督は、「ロスは子どものときから、憧れの場所でした」と切り出すと「ハリウッド(映画)も今、デジタルで映像や音が作られていて、ゲームにとても近いものがあります。ゲームを作る者としては、やはりハリウッドの近くでやっていきたいという思いがありました。今後は東京とロス、2つの都市に小島プロダクションが存在することになり、2つのスタジオが競争し合いながらも、協力し合っていく形になると思います」と語った。
イベントには多くのアメリカのメディアが参加。小島プロダクションの海外における評価の高さを物語っていた。現在ハリウッドでは、「メタルギア ソリッド」映画化の話も動いている。ハリウッドのクリエイターたちとも交流の深い小島監督が、今後、この海外拠点を通じてどんな作品を見せてくれるのか、大いに注目したい。(取材・文:細谷佳史 / Yoshifumi Hosoya)