ジェームズ・キャメロン、3D版『キャプテンハーロック』に称賛惜しまず!
映画『アバター』(2009)のジェームズ・キャメロンが現地時間9日、松本零士の人気マンガをアニメーション映画化した『キャプテンハーロック』の3D版を米ロサンゼルスで鑑賞し、「詩のような映像」「荘厳な作品」など絶賛の言葉を寄せた。この日は監督の荒牧伸志も渡米し、キャメロンとがっちりと握手を交わした。
今年の春に本作の2D版を鑑賞し、「全く経験したことがない映像」と感嘆の声を寄せていたキャメロン。3D版についても、完成次第すぐに観たいと熱望していたといい、初日舞台あいさつを終えた荒牧監督は、作品を引っ提げ渡米。『アバター』続編を制作中のキャメロンのスタジオで上映が行われた。
鑑賞中は「ちゃんと観ているかな~」と終始キャメロンの様子が気になっていたという荒牧監督。上映が終わると、キャメロンはすぐ荒牧監督に手を差し出し「素晴らしい」と一言。荒牧監督も、感無量の様子で握手に応えたという。
2D版鑑賞時以上に「全てが勇壮で叙事詩的」「感情が揺さぶり起こされる」など称賛の声を惜しまないキャメロン。『エクスマキナ』『スターシップ・トゥルーパーズ インベイジョン』などを手掛ける荒牧監督の存在も、古くから認識していたといい、荒牧監督が「何か手伝えることがあれば何でも言ってほしい」と申し出ると、「いや、手伝いたいのはむしろ僕の方だ」と深いリスペクトを感じさせるコメント。新たなコラボレーションの実現を予感させた。
すでに78の国と地域から公開オファーが届き、契約締結も進んでいるという『キャプテンハーロック』。具体的なことはこれからだというが、キャメロンとも、海外版に関するさまざまな話し合いをしているといい、今後の更なる展開が期待できそうだ。(編集部・入倉功一)
映画『キャプテンハーロック』は全国公開中