エミー賞、今年の台風の目はネット配信のみのドラマ!9部門でノミネート!
アメリカ、ロサンゼルスで9月22日(日本時間では23日)、テレビ界のアカデミー賞と言われる年に一度の華やかな祭典、第65回エミー賞の授賞式が開催される。近年の例に習い、今年も注目度が高いドラマ・シリーズ部門の作品賞には、ケーブル局からいずれ劣らぬ見応えのある秀作が選出された。
今年の台風の目となりそうなのが、デヴィッド・フィンチャーとケヴィン・スペイシーのビッグネームがタッグを組んだ「ハウス・オブ・カード 野望の階段」。インターネット配信のみのオリジナル番組が9部門の候補になったことは、業界中を驚かせる快挙。このまま受賞となれば、テレビ界の新たな時代の幕開けを印象付ける年となるだろう。
対抗馬は昨年、テレビ界を席巻した「HOMELAND / ホームランド』。シーズン2も評価が高く2連覇の可能性は十分にある。人気と評価も絶好調の「ゲーム・オブ・スローンズ」、本国では最終シーズンが放送中で盛り上がる「ブレイキング・バッド」の追い風ムードも気になるところだ。
コメディ・シリーズ部門の作品賞は、王者「モダン・ファミリー」の4連覇が最有力候補。対抗は6シーズン目にして更なる好調を見せた「ビッグバン★セオリー」で、念願の同賞初受賞となるか? 「ガールズ(原題) / Girls」、「ルイ(原題) / Louie」といったペイTVの一癖あるシリーズも存在感を見せており予断を許さない状況だ。
ミニシリーズ / テレビムービーの俳優部門では、「アメリカン・ホラー・ストーリー:精神科病棟」のジェシカ・ラング、日本では劇場公開される『恋するリベラーチェ』のマイケル・ダグラスとマット・デイモンほか映画スターの名前がずらりと並ぶ。
また、近年の傾向として、全体的にイギリスの番組に勢いがあるが、大ブレイク中のベネディクト・カンバーバッチは今年は「パレーズ・エンド」から、「トップ・オブ・ザ・レイク ~消えた少女~」からは「マッドメン」で候補の常連であるエリザベス・モスが、ダブルでノミネートされている点にも注目したい。
エミー賞は、業界関係者によって構成される米国テレビ芸術科学アカデミー(ATAS)が主催する賞。ロサンゼルスで開催される第65回エミー賞授賞式の模様は、9月23日(月)にAXNにて独占放送される。(文:今祥枝)
第65回エミー賞授賞式は、9月23日(月・祝)9:00amより、海外ドラマチャンネルAXNにて生中継!